非常食レスキューフーズシチュー&ライスの感想


 ミサイルが飛来するとか未曾有の大地震が起こるとか有事への対策が叫ばれ、防災に注目が集まる昨今、様々な防災グッズが市場には溢れている。アウトドアの延長上にあるものからしっかりしたものまでたくさんあるものの、実際非常事態に陥った時、生活を支えようと思うと大事なのはまずは水、そして、食料だと思う。
 という訳で今回はミリメシとも非常食とも知られているホリカフーズのレスキューフーズシリーズよりシチュー&ライス(味噌汁付き)を食べてみた。

中身と価格

 最近の非常食は発達していて、缶の中にパンが入っていて、高い質を長期間保てたり、水で戻すことで食べられるようになったり、様々な特徴を持った非常食があるが今回は水だけで温めることが出来るものを選んでみた。レスキューフーズのような水と発熱剤で食品を温める非常食の中で市場で簡単に手に入るものは二種類あり、ホリカフーズと武蔵富装がある。今回は一食単位で入手しやすいホリカフーズのものを選んでみた。アマゾン価格で一食1063円と試しやすい。ただ、基本的に貯蓄に当たっては大量買いの値段を比較した方がいいだろう。ホリカフーズのレスキューフーズシリーズは他にもカレーや中華丼、牛丼、和風ハンバーグなどがある。

 袋の中にはこれだけ入っている。白ご飯、みそ汁、ビーフシチュー、濡れお手拭き、プラスチックのレンゲ、発熱剤、発熱溶液の七つ。濡れお手拭きがついているのが嬉しいが、保存方法によっては開封する頃には乾いてしまっている可能性が高い。ちなみに白ご飯はうるち米。

作る方法

 温める方法は食品が入っていた袋の底に発熱剤(赤)を入れて、その上に食品を立てて起き、そこに発熱溶液(青)を注ぐだけの簡単仕様。


 仕組みは駅弁などで紐を引っ張ると温まるタイプと同じで生石灰と水の発熱反応を使っている。その為、使用したあとの発熱剤(水酸化カルシウム)は酸性土壌の改善に使えると書いてあるのが面白い。この反応から考えるに発熱溶液は一応、Ph調整材は入っているものの単なる水。発熱溶液がなくともとりあえず水をいれるだけでも反応は可能だ。

 水をいれた途端反応が始まる。蒸気はすぐに98度もの高温になるので気をつけよう。
 しっかり加熱されるまで約30分かかるので、食べる時間を考えて反応を開始させよう。

実食の感想


 という訳で出来あがったのがこちら。具は大きくかなりしっかりしたものが入っている。種類はじゃがいも、にんじん、ビーフの三種類。シチューが結構あつあつになるので気をつけてかけよう。匂いはかなりいい。実際に食べてみると………正直ちょっと味が薄い。肉のうま味やコクは確かに感じられるが、基本的は味つけが薄い気がする。ただ、非常食であり、老若男女万人が食べるものと考えると濃いよりは薄い方が良いのかもしれない。
 
 お次はみそ汁。缶に入っている。素手だと手に持てないくらいなのでタオル必須だ。手で開ける時もこぼれないよう注意しよう。
 味はというとこれが美味い。出汁の味がしっかりしていて、上澄みだけでもかなり美味しい。具はおふと刻まれた大根。運動した後に飲んだので、塩味が体に染み渡っていくのが分かる。みそ汁はかなりおススメだ。

 そう言う訳で簡単に温められるタイプの非常食を食べてみて、防災技術の高まりを感じた。少なくとも非常時に温かい物を食べられるだけで余裕が持てるだろう。

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阿久野

境界論を主軸に民俗学、錬金術、魔術、宗教学など。 ねこさんを崇めよ。