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 オカルトと言えばラテン語での「隠されたもの」を語源として、超常現象、陰謀論、UFOなどと私たちの好奇心を刺激するものとして認識している。
 そんなオカルトだが、ギャンブルの中では少し意味が違ってくるのだ。もちろんここでいうギャンブルとは宝くじ、競馬、パチンコと日本で公営ギャンブルとされているものだ。
 さて、ギャンブルにおけるオカルトとはどういったものだろうか、効果はあるのか。まずは入門編としてパチンコにおけるオカルトの歴史と現在について調べていきたい。

 

パチンコのオカルト法とは

 パチンコでオカルト攻略法といえば外せないのが「海物語」である。パチンコを知らない読者もいるかもしれないので、ここでパチンコの仕組みを簡単に説明しておく。

 玉を打ち出してヘソ(スタートチャッカー)と呼ばれる部分に入れる。
 玉を感知して、設定された確率で「当たり」が抽選される。(機種にもよるが0.3%~1%程度で設定されていることが多い)
 ハズレや当たりが決定された後、それを表示するための演出が決定される。(液晶上で3つの数字が揃ったりすることが多い)
 演出によってハズレや当たりが告知される。

 といった流れで遊戯が進む。
 打ち手が当たり確率を上げるような事は不可能であるのは最近は周知されてきたのか、当たりに直結するようなオカルト法は流行っていない

最近主流のオカルト法

 地域によってオカルト法は様々であるが、基本的には「○○があったら、100回転以内に当たる」や「○○がよく起きると、当たらないのでやめたほうがいい」などというものが多い。

 【リーチ目と呼ばれるオカルト】
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 液晶に表示される、ハズレの告知がたまたま337であったり557のような組み合わせが出現するとそこから100回転以内に当たる。よく聞かれるオカルト法である。
 もちろん100回転以内に当たる可能性はあるので、このオカルトが当たったと勘違いする人も出てくるだろう。他にも100回転以内に同じようなリーチ目が出現したりし、またそこから100回転以内として当たる等もある。
 現在の海物語シリーズではこういったオカルトから逆輸入して、このリーチ目機能を保留予告として登場させてきたのは感慨深い

 【好調台、不調台】
 パチンコの演出上、ハズレの場合でもリーチと呼ばれる演出が発生する。5の図柄でのリーチ演出を何回も外す(ハズレ時の演出で5図柄が選ばれる)台は不調台だとし、打ち続けるのはやめたほうがいいというオカルトである。
 他にもハズレ時の演出で特定の演出(海物語で言うならば魚群と呼ばれる演出)が多い台は好調台なので打ち続けると勝てる、というものだ。

 【その他】

 勝ったときの服装で向かう、昨日出ていなかった台を狙う、連日出る台を狙う。

 さて、どうだろうか。これはギャンブルだけでなく、ゲン担ぎやジンクスといった普段の生活からでも十分意識しているものが多い。
 私の考えでは、巷で流行るオカルトというのは「パチンコを打ち続ける理由」というものでは無いだろうか。リーチ目、好調台などのオカルトを自分に言い聞かせて「打ち続ける理由」を作り出しているのだ。

 

攻略法の起源

 パチンコ業界の初期の頃は機械の不具合が多かった。今よりも電子機器の性能が良くなかった時代だ、バグというものが頻繁に起きていた。
 また電子機器以外の部分、個々のパーツや外装なども品質的に悪かったため物理的なゴト行為(不正に出玉を得る行為)なども多かった。
 パチンコの攻略法の歴史で、代表的なものを紹介してみよう。

ホー助くんDX(1996年)

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 カイジの沼と言えば、フェニックスシステムで有名だ
 このホー助くんDXは当たり時に下皿に出てくる玉をわざと抜かずに詰まらせることにより、役物である回転体のハズレ穴が詰まる。つまりデジタル抽選穴に玉が行きやすくなるという、とんでもない攻略法であった。(デジタルの抽選を受けれるため必然的に大当たり確率も上がった)
 ホー助くんDXは他にも技術介入要素が高かったため、他にも攻略法があった。打ち止めや、回転体のクセを掴んで打ち出すことによって勝つ確率を大幅に上げることができた。

春一番(1993年)

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 春一番と言えば何を思い浮かべるだろうか、元気かどうかを頻繁に聞いてくる人ではない。現代では梁山泊と聞いてピンと来る人は少ないかもしれない。
 パチンコ攻略集団「梁山泊」、関西出身の彼らの伝説の多くはこの「春一番」で語られる。

 この頃のパチンコ機は連チャン(大当たりが連続する)機能が搭載されており、それを誘発してしまうバグ(というより機能的欠陥)も大体あったのだ。
 多くは体感器と呼ばれる装置、簡単に言えばメトロノームのようなものを用いて行われていた。これは大当たりを抽選する回路が時間によって制御されていたため、大当たりになるタイミング(時間)というのが存在したからだ。現在では完全なランダムというのは存在しないので「時間に関するオカルト」は多いだろう。放射性物質を使った遊技機などが出ない限り、これは揺るがないだろう。

 ランプでの同調作業からのアタッカー9Cフルオープン打法などで確実に連チャンさせることができた。
 現在のように情報がすぐに出回ることもないため、日本各地の店でこういった攻略法を駆使し約2億円稼ぎだしたとも言われている。

 

オカルトを流行らせるのは誰か

 過去に実際にあった攻略法、通用した攻略法などはオカルト攻略法の良いスパイスになっている。
 「機械に欠陥があるので、それを狂わせることで大当たりを狙う」これは過去に実際にあった攻略法だ。「昔のパチンコは朝一にモーニングと呼ばれる当たりやすい時間が存在した」こちらもモーニング設定というものが実在した話である。
 それが2つ合わさってオカルト攻略法になると「機械の調子を狂わせるために一度デモ画面に戻す、そうすると50回転以内に当たりやすい」という風に変化していく。

 パチンコというのはシンプルな遊戯である。実際はサイコロをずっと振り続けるような遊戯なのだ。もちろん演出という部分で退屈させないようになっているが、実質は確率だけの運が絡むゲームだ。
 運が絡むゲームとなれば人はやはり神頼みやゲン担ぎを重視してしまうのだろう。そして簡単なオカルト攻略法であれば信じていなくても試してみたくなる。最初はみんな「どうせこんなことをしても当たらないんだろうけど、まぁやってみるか」として手を出すのだ。

 確率というのは収束する。100人がオカルト攻略法を試せば40人ほどが成功するだろう、それぐらいの成功率でオカルトは作られているのだ。その40人が体験談として噂を広める、こうなると連鎖的にオカルトが広まるというわけだ。

 オカルトを流行らせる人物は誰だろうか、これはオカルトを信用してない人のほうが多いと感じている。
 現在のオカルトの主流はやはりSNSだろう。
 「オカルトだと思ってやってみたら当たった、マジだわ」などの情報発信が多い。これは当たらなかった人がわざわざ「○○というオカルト法やったけど、当たらなかった」などという情報を発信することは少ないからである。特にオカルトを信用してない人は外れた報告などしないからだ。

 最後に、オカルトに傾倒することは悪いことではない、オカルトを楽しめない状態は心身ともに悪い状態と言えるだろう。そんな自覚症状がある方は一度オカルトから離れてみることをおすすめする。
 


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小林RH

編集長オカルテック
ネットゲーム、アナログゲーム、ギャンブル、ダイエットなどの記事をメインに オカルトといえばホラーなイメージを覆すため日々執筆中 「オカルトとは誰でも楽しめるエンターテイメント」