skull
 今回はオーパーツである「水晶髑髏」、「クリスタル・スカル」の紹介である。オーパーツとはしばしば「その時代の技術では作り出せないもの」「失われたテクノロジー」であることが多い。このクリスタル・スカルも発見当時からオーパーツとして非常に価値のあるものとして知られてきた。

 さてクリスタル・スカルがオーパーツなのかどうか、答えは否である。水晶を頭蓋骨の形にする、当時の技術でも十分加工可能であることがすでに検証されている。では、なぜクリスタル・スカルが今もオーパーツとして存在できるのか、順を追って探っていこう。

 クリスタル・スカルは13個存在するというが、一番有名なヘッジス・スカルについて書いていく。

 

重要な歴史年表

 1924年 古代マヤのベリーズの遺跡
 1943年 ロンドンのオークションに出品記録が残っているクリスタル・スカル
 1950年 ヘッジス親子がクリスタル・スカルを世間に発表
 1970年 ヒューレット・パッカード社がスカルを分析し、発表
 2008年 スミソニアン博物館が再度スカルを分析し、ダイヤモンドの刃跡などを見つける

 まずは1924年、アンナ・ヘッジスが16歳の時にマヤの遺跡で発見したとされている。これはもちろん1950年代に発表した内容からのものだ。頭蓋骨の形をした水晶というだけで十分なパンチ力があったのだろう、特に精査はされずに世間に広まっていったと考える。特に決定的になったのは1970年のヒューレット・パッカード社による分析であろう

 この分析によって「頭蓋骨の部分、顎の部分は一塊の水晶で作られている」「砂と水だけで加工するなら300年はかかる」「人工的な加工跡は見つからなかった」という情報が広まることにより価値が上がったとされる。その後急速にメディアからの取材を受け、世界中にクリスタル・スカルの知識が広まることになる

 そして、2008年にスミソニアン博物館の走査電子顕微鏡によって表面に残ったダイヤモンド刃の研磨跡などが発見される。これによってこのクリスタル・スカルが1900年代以降に人工的に作られたものだとされた。
 さらに決定的なのは1943年のオークション記録だ。このオークション記録からは、出品されたクリスタル・スカルをアンナ・ヘッジスの父親であるミッチェル・ヘッジスが落札している事が発見される。こうした事からクリスタル・スカルがマヤ遺跡から発見された事については否定的な意見が多くなる。

 

クリスタルは情報によって磨かれていた

 さて、そんなクリスタル・スカルの価値が高められた理由を探っていこう。
 私はまずその見た目の美しさを挙げる。人体の重要部分である頭部、その頭蓋骨を水晶で表現するという点に神秘を感じるだろう。そしてこの水晶の頭蓋骨というものは使い道が考えられない。これは高度古代文明であるマヤ文明が意味の無いものを作るはずが無い、何か意味があるはずだ。という考えから、様々な使用法を見出してきた重要な点である。

  • 世界各地に散らばった13個のクリスタル・スカルを集めると願いが叶う
  • クリスタル・スカルを胸において瞑想をするとアトランティスの寺院にトリップできる
  • ある部分から光を当てると、それが全て目の部分に収束する
  • 単純に話しかけてくる

 神秘的ゆえに、こういった逸話が生まれていく。そうした逸話がよりクリスタル・スカルの神秘性を高めていくのである。その当時はまだ今ほど情報社会ではないので真実などが分かるはずもない、嘘が真実として広まり、いつしか本当の真実とされていく時代である。こういった情報の砂で磨かれたクリスタル・スカルの伝説はオーパーツと認めざるを得ないのでは無いか。

 何故なら、情報の伝達方法を旧時代に戻すことはできないからだ。伝聞というロストテクノロジーによって作られたオーパーツとも言える。

 

ヘッジス・スカル

 これほどまでに世間を動かしたクリスタル・スカルは、それが偽物とされたとしてもオカルト的な力は衰えないものだ。
 何故ならばオカルトとは隠されたもの、つまりクリスタル・スカルを偽物とすることで本当の真実を隠している可能性が少なからずあるからである。例えばクリスタル・スカルを13個集めた人物は居るのだろうか、本当に願いが叶うとしたら?クリスタル・スカルを偽物とすることで集めやすくなったのでは無いだろうか?
 
 「スミソニアン博物館」「13個」こういった場所や数字に共通点は無いのだろうか。
 


The following two tabs change content below.

小林RH

編集長オカルテック
ネットゲーム、アナログゲーム、ギャンブル、ダイエットなどの記事をメインに オカルトといえばホラーなイメージを覆すため日々執筆中 「オカルトとは誰でも楽しめるエンターテイメント」