火星ブーム、2024年には有人探査も

地球と火星

米宇宙企業スペースXのイーロン・マスク最高経営責任者は1日、早ければ2024年にも人を乗せた有人宇宙船を火星に向けて打ち上げる構想を明らかにした。米航空宇宙局(NASA)が30年代に計画している有人火星探査に先駆け、民間企業が火星に初めて人を送る可能性が出てきた。

情報源: 米企業 2024年に火星有人探査(2016年6月3日(金)掲載) – Yahoo!ニュース

1969年、有人月面着陸で世界を沸かしたアメリカだが、ついに火星に人を送る具体的な計画を示した。
2024年、現在からおよそ8年後にそれが実現可能だと言うのだ。
アポロ計画の月面着陸は、その結果よりも後に出てきたオカルトめいた逸話が面白いイメージだ。
そもそも月面着陸は無かったという捏造説、地球外生命体との遭遇を隠蔽していた等。そんなワクワクを8年後に期待している。

火星との距離

地球と月はおよそ38万km離れている、そして地球を中心に動いているので大きく距離が変わることは無い。
しかしこれが火星になると太陽を中心とした公転軌道のため、時期によっては大きく距離が変わるのだ。
記憶に新しい2016年5月31日の大接近時ですら7,528万kmという距離である。
もちろん、これだけ離れていると地球から火星に到達するのに要する時間は半年~1年はかかるだろう。

記事中でイーロン・マスク氏が述べている

地球との位置関係で約2年に一度の頻度で訪れる火星への打ち上げの好機を、18年以降は毎回逃さず利用する考えを示した。

これは地球と火星が約780日周期で接近するため、先に物資を送るためだとみられる。

(ちなみに2018年の最接近は2018年7月31日であり5,759万kmと今年よりも近いことがわかる。肉眼で見える大きさも普段の5倍以上になるため、空を見上げてみるのも面白いだろう。)

3年以上かかる長期間のミッション

18年 5,759万km、20年 6,207万km、22年 8,145万km、24年 9,608万km、27年 10,142万km
有人探査を計画している2024年最接近時の距離は約10,000万km、到達するだけでも1年少し、そこから滞在期間などを考えると3年以上はかかるのではなかろうか。
滞在中にどういった調査をするのかはわからないが、搭乗した宇宙飛行士が無事に帰ってくることだけで意義はあるだろう。

マーズ・ダイレクト

火星の重力は地球の3分の1である。
この火星の重力圏から離れるためには相当のロケット燃料が必要だ。
そこで発案されたのがマーズ・ダイレクトという手法である。
世は火星ブーム、最近では映画「オデッセイ」や漫画「テラフォーマーズ」などでもこの手法が使われている。

  1. まずは化学工場と小型原子炉、水素を積んだ帰還船を火星に送る。
  2. 次に火星大気中の二酸化炭素と持ち込んだ水素を化学反応させ、酸素とメタンを生産する。
  3. その後、火星居住ユニットと共にクルー4名を送る。
  4. クルーは生産された物資を使い、研究や調査を行う。
  5. 滞在期間が終われば、最初に送られた帰還船をもちいて地球に戻る。

このマーズ・ダイレクトが提案されたのが1990年、実に26年も前にすでに考えられていたことが驚きだ。

火星は地球の未来の姿

私は火星が、未来の地球であると思っている。
火星の探査が進み、それが明らかになる日はまだ遠いかもしれない。

情報:火星が地球に最接近 | 国立天文台(NAOJ)

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小林RH

編集長オカルテック
ネットゲーム、アナログゲーム、ギャンブル、ダイエットなどの記事をメインに オカルトといえばホラーなイメージを覆すため日々執筆中 「オカルトとは誰でも楽しめるエンターテイメント」