dsc_1417.jpg 初詣やお祭りで連れて行かれる神社、何もわからずに小銭を投げ入れ願い事を思い浮かべる儀式。子供の頃に全くわからずにこの行事に参加していたものだ。その中でも特に印象に残っているのは「おみくじ」である。棒に番号が書いてあり、番号を伝えると吉凶が書かれた紙を貰える。その中でも「大吉」が当たると喜んだ記憶がある。よく考えると「大吉」と書かれた紙の意味などもわからないまま、なぜか歓喜の記憶だけがあるのだ。今思い出すと理解できる、これは大吉を引くと無条件に褒められるからである。何の努力も無く褒められる。

承認欲求を満たすもの

 承認欲求と言えば「誰かから認められたい」という感情である。おみくじに関わらず運が良いと言う事は認められる材料になりやすい。SNSでおみくじの写真を眺めると大吉の写真を上げる人は多くても、吉の写真を上げる人は少ない。大吉=おめでとう、である。手軽に人よりも優れていると感じられる。

 軽くネットを調べても「運が良い人」は日ごろの行いが良い人、目の前のチャンスを逃さない人、陰で努力を怠らない人などと運が良い事が何よりも素晴らしい、運を良くするために良い行いをしよう。といったキャンペーンが強いられている。
 運が良いだけで気分は高揚する原理というのは、その他の運が悪い人よりも優れていると錯覚するからである。

おみくじの確率

蛇口が見える

蛇口が見える

 とりあえず気になった事はグーグル師範代に聞いてみるのだが、おみくじ確率で調べると普通に出てきたのにちょっとびっくりしている。
 少し上位のエントリーを読んでいくと「おみくじの創始者である元三慈恵大師良源によって、元三大師御籤帳へ割合が記してある」と書かれていた。35へぇ~である。どうやらそれによると、

 「大吉:16% 吉:35% 凶:29% 残りの20%に割り振る」

 この数値、どうだろうか。思ったよりも凶の割合が高いとか、大吉が16%もあるならリセマラ10連で3枚は当てたいなどの感想が思い浮かぶ。私の周りに聞いてみると、どちらかというと大吉確率高いなと言う意見のほうが多かった。
 残りの20%を中吉、小吉、末吉、大凶などで割り振るため本当のレア度で考えるとおそらく「大凶」が最高レアである。そもそも大凶を入れていない神社もあるぐらいだ。

結果に納得いかない場合は何度でも引けば良い

蛇口をひねると口から水が出るマシーン

蛇口をひねると口から水が出るマシーン

 おみくじの元となった中国のおみくじは結果に対して神筈と呼ばれる三日月形の神具を2つ投げ、2つが表と裏になれば正しい籤とされる。つまり引いた結果にワンクッション置いている。
 日本でも局地的に私の周りのみ、おみくじを2回引き結果を合わせる事で勝敗を競う「御籤合せ」といった風習も確認されており、結果に対して納得がいかない場合は再チャレンジしていくのは昔ながらの方法ともいえる。

 いまや世間はガチャ時代である。大吉を引くまでおみくじを引き続ければいいのだ。大吉を引くまでにかけた金額で競い合うのだ。このまま時代が進めば、いずれ大吉の枚数で競い合う事になっていくだろう。

そうして確率の世界にハマっていく

 運が良い事が善人として扱われる世界。
 幼少期のこうした経験は確率の世界への扉である。ネクストは駄菓子のおまけ付きクジだ。


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小林RH

編集長オカルテック
ネットゲーム、アナログゲーム、ギャンブル、ダイエットなどの記事をメインに オカルトといえばホラーなイメージを覆すため日々執筆中 「オカルトとは誰でも楽しめるエンターテイメント」