闘気やオーラの色と共感覚
古来から闘気やオーラと言った類の表現はたくさんある。私は昔から使われている言葉には必ず意味があると考えている。人を見る時、その人の雰囲気や性格から「色」というものを感じ取ったりする場合がある。第一印象で着ていた服の色や、その人が好きな色なんかも影響してそうだ。
一度、オーラの色というのを視認できるようになると今度は逆にオーラの色からその人を判断することができる。
オーラという描写
宗教画の背景にもオーラのようなものが描かれている。特にドラッグが禁止されていなかった時代には共感覚の発現が今よりも見られたため人はよりオーラというものを認識していた可能性がある。また強度の運動をした後に低温の場所に行くと体から水蒸気が立ち上る、その様子は現代でもよく描かれるオーラの描写にそっくりなのだ。そういう経験から、人間から発せられるオーラというものの常識が作られていったのだろう。
オーラの見え方というのはイメージとしてはサーモグラフィーのようなものである。サーモグラフィーと言えば「暖かい所を赤で、冷たい所を青で」表示するのだが、この色というのはどうやって決められているのだろうか。
これにはサーモグラフィーの基本的な仕組みを理解するほうが早い、まずサーモグラフィーとは温度を調べている機器ではない。物体の表面から発せられる「赤外線」を感知しているのだ。赤外線は電磁波の波長の中でも可視光線より長い部類なのだ、赤外線は発する物体の温度が高くなるほど大きくなる。それを感知して見やすく表示するのがサーモグラフィーである。
視えるならば「赤色」
赤外線と言えども私たちが目で見ることのできる波長の電磁波、わかりやすく言うと光の中でも「赤」に近い波長である。人間以外の生物には紫外線と呼んでいる波長を感知できる目をもった生物も存在する。赤外線リモコンをカメラで撮影してみるとその光を確認することができる。
何が言いたいかと言うと、この赤外線も人間の目にも認識できている可能性があるという事だ。
認識できていると言っても、もちろん赤色に見えているわけではない。赤外線には熱があるため肌では感じることができる、といっても熱い物体を暖かく感じる仕組み自体が遠赤外線であるので日常的に感じているはずだ。目では見えないが肌で感じることができる。
暖かく感じることは「赤色」とされているのは、こういった背景がある。ならばもしオーラが視認できるとするならば、基本的に「赤」もしくは「赤」に近い色が多くなるのではないか。
共感覚によって見える色
共感覚によって人に色を感じるのはありえる、むしろほとんどの人が感じ取っているが知覚していない可能性もある。私は残念ながら他人のオーラを感じることができないが、よく知っている人ならば色として感じる。イメージカラーと言うべきか。そういうイメージカラーを持つ人と似たタイプの人には同じ色を感じることがある。
例えば、真面目な知り合いには「白黒」といった色を感じる。これはスーツや髪の色からきているのだろう、日本人ならではの感覚かもしれない。やんちゃな人たちには「金色や黄色」などを感じる。アスリートやプロレスラーからは「赤色」など。もちろんこういった感じる色は自分自身の経験や知識から導き出された色である。
スピリチュアルだと考えているオーラの色というのは、あながち人を判断するフィルターとしては間違っていないかもしれない。
共感覚は無意識で感じるものだ。今一度、知り合いのオーラの色をイメージしてみるのも面白いかもしれない。
小林RH
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