流しそうめん機とそうめんガチャのある店に行ってきた！【三輪そうめん 流し】

　流しそうめんができる店がある。今さら説明するまでも無いが、流しそうめんとはわざわざ竹を縦割りに半分に切ったレールをピタゴラスイッチのように組み立て、一番上から水と共に茹でた素麺を流すファンタジー上の料理だ。そんなファンタジー、空想上の異世界料理が味わえる店が現実に存在するという。奈良に。

　実は以前にもクレープの自動販売機という調査で来たこともある「三輪そうめん 流し」。その時は残念ながら店舗改装中と言うことで流しそうめんは味わえなかった。というわけでなんとか再訪する事ができたので、今日は流しそうめん機のレビューをしたいと思う。

　クレープ自販機も健在で、やきいもも販売中。奈良県民は焼き芋にケチャップを付ける文化を推進するかのようなケチャップ20円も健在だ。

　いざ入店してみると鍋や焼き網のようにテーブル中央に水槽のような物が用意されている。御察しの通り、流しそうめん機である。ファンタジーでも見たことの無い形だ。これはテンションが上がる。ちなみにランチタイムのメニューはシンプルで「そうめんと釜めしのセット」「+スペアリブ」の2種類だ。急にスペアリブが出てくるあたり信頼できる。

　残念ながらスペアリブは人気のため売切れで、通常のそうめんと釜めしのセットを注文。900円である。「それでは水を流していきますね～」と同時にスイッチON、オート流しそうめんマシーンの白い部分から水が流れだす。ゆっくりと水が１２角形の謎の水槽に注がれてゆく。

　前菜さながらのお吸い物と手作り豆腐、お豆腐の上にのっているのは味噌である。この豆腐がまた美味い、硬めの食感でめちゃくちゃ好みの味だった。お吸い物も上品な味で、これからやってくる流しそうめんに期待感が上昇する。

　そうめんつゆは水気が増えても大丈夫なように少し濃い目、薬味もシンプル。

　「それじゃあ、パワーを上げていきますねぇ～」と唐突にスイッチを押される。今まで水を貯めるだけだったチョロチョロといった流れから一気に激流と化す。台風時の大和川、ナガシマスパーランド海水プールの激流プール並の強さを感じる。もはや洗濯機の中にそうめんを入れるといった感じだ。

　「そうめんを流していただいて、ほぐれた所を掬って食べてくださいねぇ～」とやんわりと説明されるが、目の前はゴウンゴウンと荒波状態。そうめんは”ほぐれる”というより”分解される”が正解だろう。跡形もなくなる。

　画像では伝わらなさそうなので動画も撮っておいた。ちなみに水槽サイドからもそうめんが分解される様子を見られるので、そちらからのアングルもおすすめだ。箸に吸い付いてくる感覚は楽しい。深く箸を入れすぎないほうが上品にそうめんを掬えるぞ！

　そうめんと戦い終えた頃にちょうど釜めしが炊き上がる。一人用の釜でスルっと食べてしまえる量だが、具材がぎっしり、絶妙なおこげと申し分なし。デザート感覚で食べてランチは終了。全体的にちょうどいいぐらいの量でした。

　ギャンブル機が置かれていたので回した。小吉はハズレなのだが、10gの「そうめんのフシ」が入っているので何も無いわけではない。ちなみにお話を聞くと50%は吉以上が出るらしい。3回プレイして3回小吉。ぐっ……インチキっ……！　沼っ……！