占い師に責任はあるのか、占いに頼る人の責任感
占いというのは身近にたくさんある。最近では、というよりは昔からだがデパートなどの大型商業施設にも占い屋がある。
カレンダーを見れば仏滅大安が並び、朝の番組では星座占いが毎日のように放送され、スマホでは占いアプリが横行する。
人々は何を求めて占いに飛びつくのか、占い結果をどれくらい信じているのか。
そんな中、2011年ルーマニアでは「魔女」が正式な職業として認可され、予言や占いを外すと罰金を科せられたり逮捕されたりするという。
日本に根付く占い
例えば統計学的に導き出された占星術などは、もはや学術に値する。
しかし、我々が普段目にする占いと言えばもっと簡単である。血液型占いなどはもはや何を占っているかもわからない。
そのくせ朝のテレビ番組の星占いで1位だったり、12位だったりで気分がガラっと変わったりする人もいるのだ。少なからず占いが人に与えている影響は身近にあるのだ。
さて、ここで占いを信じる人と信じない人はどれぐらいいるのか、いくつかデータがあったので拾ってきた。
占いを信じない | 52.5% | 男66.6%:女34.2% |
分からない | 24.9% | 男16.7%:女35.4% |
占いを信じる | 22.7% | 男16.7%:女30.4% |
およそ半数が占いを信じていない、というより4人に1人程度は占いを信じて行動しているというのが驚きだ。
さらに男女別に見ると占いを信じるという女性が男性の倍近くいることがわかる。数々の占いが女性向けであることも影響しているのだろう。
占いを利用する
前述したのは占いを信じない、信じるといった極端なデータであったが「占い結果を意識する、参考にする」というものがあればもう少し多くなったのではないか。
占いを信じないと答えた人でもカレンダーに記された「仏滅」などを意識するという人は多いだろう。他にも自分一人で決められない大きな決断などは、あと一押しを欲しいものである。日常の小さな決断の一押しが「大安」であったり「占いランキング1位」だという人もいるかもしれない。
反対に占いを利用した商売は数えきれないほどある、○○運といった適当に名付けたものを上げるお守りであったり、おみくじなどもそうだろう。
日本の占い師はコールドリーディングといった話術を利用し、相手の不安や悩みを解消するのも仕事と言えるため、より専門性が高いといえる。
占い師とはコンサルタント(ある事柄について助言・指導を行う専門家。相談役。)であるべきなのだ。
責任
皆が占いに求めるものとは何だろうか。
私は、責任だと感じた。
占い結果に任せて行動するのはどれほど楽か考えたことは無いだろうか、占い師が言った事を信じるだけで済むのである。
もしうまく行かない時は、あの占いが当たらなかった、あの占い師を信じて行動したのに……。と責任を押し付ける事が可能なのだ。
某お笑い芸人コンビの一人が占い師によって洗脳されていた、などというニュースが少し前に流行ったがよく理解できる。重大な決断や選択を自分一人で選び、成功してきた人間は感じないかもしれない。しかし、その選択が間違っていた経験が積み重なると人間は選択肢を選べなくなるものだ。
そうした所に、自分では選べない選択肢を占いという名の元に選んでくれる。こういった専属の占い師は、その人個人のコンサルタントであり、意思決定を握っているとも言える。
占いを信じるのもいいが、それが周りからどう見られているかには注意したい。
占いはおもしろい
占いの最大のメリットは無から安心感や不安感を作りだせる事だろう。これは魔法ともいえる。
そしてその占いは科学的にはあまり触れられずに現代まで引き継がれてきている。心理学や統計学である程度の研究はなされているが、宗教的な部分もありデリケートなのかも知れない。
そういった事を考えても占いは面白い、純粋に今日の運勢でどんな結果が出てくるかという楽しみもある。
占いに利用されず、うまく付き合って行くことが大事である。
小林RH
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