『貞子vs伽椰子』公開直前の妄想レビュー

映画『貞子 vs 伽椰子』 | 6月18日遂に、相見える

この記事は「妄想レビュー」です。

ついに公開された『貞子vs伽椰子』を見る。
貞子と言えばお馴染みのリングシリーズの主人公だ、たしかヒーロー物である。
主人公の貞子がバッタバッタと悪の女子高生を成敗していくという日本的爽快アクションのはずだ。
貞子はたしか超能力を持っており、変身アイテムである呪いのビデオを敵に送り付けるという基本アクションがある。
うっかり呪いのビデオを見てしまう悪の組織である女子高生に、すぐさま挑戦のアポを取り付けるため電話をかける。やれるのかオイ。
しかし、ここからが日本的だ。なんと貞子は何も語らずにテレビから変身して登場!髪が伸びるのはヒロインの鉄則だろう。
物理攻撃や超能力を駆使して女子高生を成敗!なんとも爽快である!

一方、今回の対戦相手である伽椰子は呪怨シリーズの主人公、たしかヒーロー物である。
伽椰子は一風変わった保守的なヒーローである。自らのテリトリーである一軒家を秘密基地とし、そこに攻め入る悪の組織との戦いがメインとなる。
伽椰子は一人じゃない。多種多様な味方キャラを使い、自身も素早い動きと圧倒的なパワーで敵を倒す。
ピンチの際には謎の少年が助けてくれる、なんとその少年は伽椰子の息子である敏雄だったのだ。
異色の親子ヒーローここに現れり、敏雄は今作でも大きな活躍が期待できる。

 

本編

女子学生が呪いのビデオを見るシーンからスタート、わざわざ見なくていいのに見てしまうのはストーリー上仕方がない。
その後、貞子の変身シーンや戦闘シーンを最新技術で魅せてくれる。まさにファンサービスシーンである。
時代の流れなのか、呪いのビデオがフルHDで撮り直されていたり、大画面80型の液晶テレビが砂嵐になるシーンなども見所だ。
(大画面の端のほうから貞子が出てくるのは少し迫力不足であったが……)
前半はほとんどリングシリーズのシーンが続く、時代によって変わる現代社会の悪に貞子がどう対応してきたか、等も明かされる。

途中からは呪怨シリーズのおさらいとも言うべき伽椰子編が始まる。
前半最後のほうでちょっとだけ触れられる伽椰子、今回はどうやら敵役としての登場みたいだ。
通常の変身状態では貞子の戦闘服と被るのか、少し違う色の衣装で登場する伽椰子。俊雄はいつもどおりパンイチなので安心してください。
ここからは呪怨シリーズを見ていない人向けの説明シーンが続いた、あくまで貞子がメインという事だろうか。

 

「バケモノにはバケモノぶつけんだよ」

悪の幹部である霊媒師が、とんでもない作戦を立てる。二人のヒーローを仲違いさせることによって消滅させようというのだ。
しかしヒーロー同士がそう簡単に戦ってくれるわけもなく、なんとか戦わせようと仕向けるのだ。
そこで使われる作戦が伽椰子の家で呪いのビデオを見るというモノだったのだ。
現れる貞子と伽椰子、第一段階は成功と言えるだろう。ここからが知略というわけだ、ジワジワと詰め寄る貞子と伽椰子。
「こいよ!」貞子を見据えた霊媒師が動いた、呪いのビデオを伽椰子の手元に滑らせたのだ。

伽椰子は急に止まれない。そのままビデオを踏みつけてしまう、バリバリと音を立てて壊れる呪いのビデオ。
それを見た貞子は、伽椰子が裏切ったのだと勘違いしてしまう。伽椰子はなんとか潔白を証明しようとするが、出た言葉は「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」だけだった。

 

ついに始まる世紀の対決

ここからはまさに謳い文句通りの展開である、怒涛のアクションシーンオンパレードだ。
振りかぶった貞子のパンチをそのまま受ける伽椰子、崩れ落ちたかに見えた伽椰子だが、すかさず繰り出したラリアットが貞子の体を1回転させる。
二人の壮絶なバトルによって呪いの家の壁が崩れ落ち、見かねた伽椰子が貞子を放り投げてシーンチェンジ。
お馴染みの井戸周辺に場面が移ると、伽椰子の元に集まった霊魂が一斉に貞子に襲い掛かる。
貞子危うし、と思われた矢先。突如井戸の封印が解かれる。
そして出てくる大量の貞子たち、前代未聞の幽霊1000vs1000の戦が始まったのだ。
最後に立っているのはどっちだ、手に汗握る戦国ホラーアクションの連続であった。

 

衝撃のラスト

次々と倒れていく貞子と霊魂、残すはあと2人。貞子と伽椰子の最終決戦だ。
共に必殺技の構えをとる、貞子も伽椰子もまさに怒髪天を衝く状態。普段の垂れ下がった髪はすべて逆立っている。
拳に闘気を集める2人、まともに食らえば立ってはいられないだろう攻撃だ。
ニヤっとする悪の霊媒師、このまま貞子と伽椰子は消滅してしまうのか!?と私も息をのんだ。

その時聞こえる「ニャー」という声、二人の必殺技を寸での所で止めたのは俊雄だったのだ。
ゆっくりと貞子に近づきあるものを渡す、俊雄がもってきたのは呪いのブルーレイディスクだった。

そして、そのまま暗転。
冒頭の呪いのビデオを見るシーンが始まったのか、やけに高画質なビデオシーンが始まる。
そして画面奥から現れる貞子、その横には伽椰子の姿が……!
カメラが引いていき、倒れた霊媒師の部屋が映し出されたところで聖飢魔Ⅱの歌が流れ始める。

 

総評

この映画のタイトルは『貞子vs伽椰子』である、スポーツでいえば貞子サイドのホームゲームなのだ。
後半のアクションシーンは必見、できれば4DX/MX4Dで体感していただきたい。
それよりもエンドロール後にあった貞子vs○○○の予告、あのシルエットはミノルなのではないか?
ミノルといえばクロユリ団地のボスである、貞子はこれから日本のホラー界をまとめ上げるリーダーになるのではないか。
それなりに復讐心に燃えるヤツらが集まる、まさに日本のアベンジャーズ結成に期待したい。

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小林RH

編集長オカルテック
ネットゲーム、アナログゲーム、ギャンブル、ダイエットなどの記事をメインに オカルトといえばホラーなイメージを覆すため日々執筆中 「オカルトとは誰でも楽しめるエンターテイメント」