大阪天王寺から新今宮方面に歩いてるといつも目に入る看板がある。チャーライと書かれた看板、店舗の前にでかいオムライスみたいなオブジェが置かれている。チャーハン専門店の様子なのだが、今までは入る機会が無かったのだ。チャーライの味をもっと前から知っていれば何回か来ていたであろう、そんな「チャーライ 極」の男盛りを食べてきたので書き残しておく。

 チャーライ極に出会う経緯はこんな感じだ。天王寺のHUBで軽く飲んだ後、晩飯を食べようと店を探すも休日の天王寺ではどの店も満員行列で少し離れてみようという事になった。新世界のほうへ歩いている内にチャーライの事を思い出したのだ。行くなら今しかない。

店名 チャーライ 極
場所 〒557-0001 大阪府大阪市西成区山王1丁目1−10
営業時間 11時~15時、18時~24時

メニューに燦然(さんぜん)と輝く男盛り

 店舗は小さめで最大9席ぐらいなので大人数ではいけない、入ってすぐに食券の販売機がある。少人数でありながら食券制、長年の勘からするとこれは期待できる店構えだ。メニューを見てみるとチャーライのサイズは3種類あった。通常、大盛り、男盛りと書かれていれば何を選ぶだろうか。ちなみにチャーライとはチャーシューライスの略らしいのでチャーハンとは少し異なる

 悩みながらふと食券機の上を見上げるとチャーライの女神のような絵画が飾られていた。脳内に直接語り掛けられたかのような天啓(てんけい)、選びなさい男盛を。確かにそう聞こえたんだ。実際に男盛ボタンを押したかは覚えていないが、この手には男盛と書かれた小さな紙が握られていた。それは神の試練、チケット トゥ イート。

半球の太陽が昇る

 「おまたせしました~」とほとんど待つことなく男盛チャーライが届く。一目見ただけでこの後の苦労が読み取れる、某プラネットのスモウレスラーサイズ、某の樹のLサイズ、そういった者との格闘の記憶が蘇る。4人で行き最後に食券を渡したのにも関わらず最初に提供をしてくれた事から一筋縄では行かない雰囲気は出ていた。

調味料が何種類も置かれている

 テーブル上には調味料が10種類置かれている。紅ショウガ、たくわん、ラッキョ、高菜、カイエンペッパー、ブラックペッパー、チリマヨネーズ、揚げ玉、カー君のラー油、チャーライのタレ、チャーライのタレ(にんにく)だ。これに100円でトッピングできるトマトマリネ、青唐辛子、パクチー、ねぎ塩あんかけの4種類が用意されていた。この男盛を制するための味変(味の変化)に困ることは無いだろう。

もっと早く知ってれば良かったウマさ

 まずは一口普通に食べてみようと口にした瞬間、ウメェー。美味いとか旨いを超えて出てくるウメェー。私が美味い物を食べてまずしたいのは人に伝えたい事なのか、一緒に来ていた3人にひたすら美味いよーコレ!と、あと数秒もしないうちに提供される相手に美味い美味いと伝えていた。ほとんど無視された。

掘り進めるコメの山

 チャーハンの具のメインってなんだろうと考えるとチャーシューなのでは無いかと思う事がある。このチャーライは具であるチャーシューがこれでもかというほど使われているので、どこを掬ってもチャーシューが具として存在していると言っても過言ではない。いつの間にか私は、まるでチャーシューとコメを掘り進む重機になった気持ちでこの山を整地してゆく。

 早々に味変調味料に手を出し始めるのだが、中でも特に「にんにく入りチャーライのタレ」が旨かった。美味いの一段階上が旨いである。チャーライ極の味変は非常に考えられている。最初たくわんやラッキョの存在意義がわからなかったのだが、揚げ玉で確信した。味の他にも歯ごたえや食感を変えることができるシステムなのだ。こういったコメだけのドカ盛り系にありがちな、ずっと食感が変わらない事で飽きてくるという状況を打開できる。

 たくわんでポリポリ、揚げ玉でザクザク、ラッキョでカリッカリッと大きく食感が変わる。私のおすすめはニンニクチャーライタレに揚げ玉トッピングだ、これだけでほとんど別料理になっていた。焼き飯王道の紅ショウガもなぜ彼が王道なのかを再認識させてくれる味変であった。しかし、食べても食べてもチャーライの山は減らない。

諦めかけた心に調味料たちがエールを送る

 「……ガンバレ小林」 誰だ。 「……ここだよ」 お前たち。

 折れそうな心と、はち切れそうな胃を抱えながら前に進む。調味料たちが最後のパワーを与えてくれる。にんにく入りチャーライタレは正義の味がした。最後の一口を食べ切った後に普段なら後悔するはずの気持ちが、またチャーライを食べに来ようと思うぐらいの満足感が残っていた。機会がなくても無理やり作ってまた来たいと思うチャーライの味であった。


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小林RH

編集長オカルテック
ネットゲーム、アナログゲーム、ギャンブル、ダイエットなどの記事をメインに オカルトといえばホラーなイメージを覆すため日々執筆中 「オカルトとは誰でも楽しめるエンターテイメント」