あの「テコテコ」がアオテアロアからやってきたゾウ
こんにちは、小林です。
全世界を旅しているというトレジャーハンターの爺さんが100円で買わないかとおすすめしてきた木彫り像を、ついつい好奇心で買ってしまったのでそれを紹介したいと思います。
その爺さんは良い感じに日焼けした亀仙人(サングラス)のような、なんとなく信頼できる風体だったので、きっとこの像もヤバイ品物だと思います。
第一印象はバルタン星人の木彫り像です。
トレハン爺との出会い
前回の六連結木彫り象の修復から、工芸品的な木彫り作品を触ったり見たりして技術や知識を盗もうと色々探してました。
たまたま商品を並べてるのか置き捨ててるのかわからないコイツを手に取って、なかなか良いと思ったので買おうとします。トレハン爺が付けた値段は100円、値段交渉もなくそのまま買いました。何かそう、魅力を感じたのですトレハン爺に。他にも中国の歴史物やヴェネツィアングラスなど世界旅行マニアじゃなかった世界を股にかけたトレハンっぷりでした。
コイツの名前はテコテコ
しかし、ただの木彫り像ではない事は顔を見ればわかるのですが、そもそも一体何なのかが全くわからない。
Google画像検索という手もあるんですが面倒くさい、Siriに聞こうにも何かわからない八方ふさがりな状態ですよ。
「バルタン星人 木彫り」というキーワードで検索かけると、まさかのバルタン星人の木彫り像が出てくるわけで、もうお手上げですとチョキの状態で両手を挙げました。
その時です、この像が語り掛けてきたのです。実際にはこの像の目が語り掛けてきたとも言うべきか、網膜に言語を投影してきたのだ。
「TEKO-TEKO」
うっ、いきなり飛び込んだキーワード。テコテコだと、なんだその不思議な単語は。
「お前の名前なのか!?」
像に語り掛ける(と見せかけてGoogleで検索する)、網膜に言語が投影される。
マオリとアオテアロア
どうやらテコさん(仮)の故郷はニュージーランドであるらしい。マオリというニュージーランドの先住民族によって作られたみたいなのだ。
マオリとは遥か昔、イギリス人が入植する以前から住んでいた。航海カヌー7艘(そう)の「大艦隊」で移住してきたという歴史を持つ。アオテアロアとはニュージーランドのマオリ語での名で「白く長い雲がたなびく地」という意味だ。
神話の中で最初にこの地を発見した航海士クペの妻が名付けたとされる。またアオテアロアはニュージーランドと並ぶ正式な国名として使われいる。
なんとも網膜が疲れる内容だが、アオテアロアという単語は覚えておくとオカルティックパワーが上がりそうだね。
テコテコは人間の像だった
Tekoteko is a Maori language term for a carved human form (either the whole body or head), either freestanding or attached to the gable of a whare (house).
「マオリの人々はバルタン星人と戦っていた!?」とか書きたかったんですが、人形ってされてましたね。
そもそもそれ書いちゃうとコケシと戦う東北の人々を書かないといけなくなるので危ないところだった……。
それにしてもこのテコさん(仮)、独特のくびれが非常に握りやすいので皆さまのご家庭にも1体どうだろうか。
うっ、網膜に直接語り掛けてきやがるッ
小林RH
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