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テニミュを始め、最近流行の2.5次元舞台。2015年に一度『BIOHAZARD THE STAGE』として舞台化したバイオハザードシリーズだが、今度はなんとミュージカル化!しかも、2.5次元舞台と言えば若手イケメン俳優というイメージが強いが、今回の主演はなんとかつて宝塚歌劇団星組トップ『柚希礼音』だというからカプコンどうしたということで、ちょっくらチケット戦争を勝ち抜いてきた。

ちなみに、書いている筆者は宝塚歌劇団にもバイオハザードシリーズにも大して詳しくなく(2をすこしやったくらい)、単なるミュージカル好きの視点であることを明記しておきたい。

ストーリーはオリジナル

演出・脚本はG2、漫画を原作としたような舞台ならガラスの仮面を手がけている。音楽は2.5次元舞台ならハイキューや黒執事も手がけた安心信頼の和田俊輔だ。
今作は今まで出たゲームのシナリオをなぞるような2.5次元舞台ではなく、完全オリジナルストーリーで進行する。
ストーリー概要としては、過去の記憶を失くしたリサ・マーチン(柚希礼音)が記憶を探しながら、イタリア、アドリア海沿岸の城塞都市ドゥブログニグで『ヤツラ』が蔓延り、人類が滅びかけた絶望的な世界の中、周りの人々と協力しながら生き抜いているところから始まる。食料調達に出かけた仲間がほぼ全滅し、唯一の生き残りロブロ(平間壮一)からヤツラに噛まれてもヤツラになってない少女がいると聞いて、明らかにリサ・マーチンと因縁があるっぽいダン・ギブソン医師(渡辺大輔)がその少女は抗体を持っているかもと言い出す。その少女に会う為にアヴィアーノアメリカ空軍基地へと向かいたいが、城壁の外にはヤツラがうろうろしている。色々作戦を建てて、ダン医師他二名は無事送りだせたけど、そのごたごたでリサと仲のいい少年ジルマ(與名本 睦  草ヶ谷開)がヤツラに噛まれてしまったので、ダンの後を追っかけ、その間にリサの記憶がだんだんと蘇ってくる……というストーリーである。

今作のゾンビは目は悪く、音に反応するが走らないタイプ。ウイルスに感染して、高熱、痙攣を起こして一度肉体が死亡するとすぐにヤツラになって復活する設定。ウイルスはアラスカの鯨の祖先であるロドケトゥスから発見された。

感想

これはバイオハザードじゃなくて、柚希礼音による柚希礼音のための柚希礼音のゾンビミュージカルだなぁ、というのが見終わってから初めに出た感想。バイオハザードと宝塚を4:6で混ぜたぐらいの感覚。
とにかく、リサ、というか柚希礼音がスタイリッシュでかっこいい。あと、男役の頃には見れなかった長いスカートと長い足で繰り広げられる優雅なダンスは必見。
音楽は歌のうまい演者さんが揃っているし、柚希礼音と渡辺大輔の声の相性もばっちり。聞き惚れてしまう。
ストーリーのテーマが生命讃歌であるのもゾンビという死の体現との比較も相まって、荘厳さを醸し出している。
一番好きなシーンとしては、最後のゾンビに噛まれて、薬で無理矢理仮死状態になったダンに抗体を射って、生き返ると信じてリサが抱き締めるところ。あえて、照明を暗くして、ゾンビの唸る音だけすることによる緊張感のかもし方がうまい。

ただ、ゾンビものとしてのパニックホラー感が全然ない。というか、基本的にあんまりゾンビ出てこない。劇中で風鈴の音でゾンビがよってこないという台詞が出た時から嫌な予感がしてたけど、音楽でゾンビを止められると言うのはなんか、こう、ゾンビものじゃなくない?という気持ちがする。もっと銃撃戦がドーン!謎に溢れたストーリー!みたいなものを期待すると肩すかしをくらう。

グッズ

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会場限定グッズはパンフの他にボトルと缶パン。悩んだ末にボトルを購入。
DVDは12月22日に発売だ。あれこれ書いたけれども、総合的には渡辺大輔がめちゃくちゃイケンメンだし、音楽が良いのでおススメです。


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阿久野

境界論を主軸に民俗学、錬金術、魔術、宗教学など。 ねこさんを崇めよ。