コスプレ装備クラレント制作の備忘録【後編】

 どこまで書いただろうか、前編(https://occultec.com/hobby/3278)は次回に続くと書いたっきり公開するのを忘れていたのでそろそろ続きを書いて公開してしまおうと思う。といってもこれを書いているのは制作してから半年は経っているのでよく覚えていないかもしれない。できる限り記憶に残っている所を書いていこうと思う。

色々と作り直し

 多分この当時はテンパっていたのだろう、設計段階で「総合的な厚さ」をミスっていたのである。クラレントの刀身の根本部分は色々と素材が重なる部分で、鍔の部分の40mmを超えちゃダメなのを忘れていた。刀身の厚みが10mmを重ね合わせた20mmなので、それから刀身の根本の装飾部分を両面合わせて15mm程度しか使えないわけだ。片面にすると7.5mmである。となると前回最後の写真では厚すぎるわけである。

 ↑これだと流線形の装飾がほとんどできないわけだ。特に難点なのはワイヤーで施された線のような部分である。ボードを切って作ろうとかと思ったが、折角なのでワイヤー(自遊自在)を使って表現しようと思うとより厚すぎる事になった

 急な路線変更に色々と写真を撮るのを忘れてしまったのだ残念だ。鍔の部分をカッターで削り、三角形に切ったボードを両面に貼り合わせる形で刀身の部分を再現したパーツをはめ込む。ある程度修正しながら形を作っていく。三角形を張り合わせたパーツが上手く曲面を再現してくれたと思う

ワイヤーを接着剤でつけていく

 とりあえず何回も資料を見ながらワイヤーを張り巡らせていく。元から説明用に写真を撮っていたわけではないので詳細な部分は撮っていないのは惜しい所。形になっていく度に部屋の中で振り回していたので、その分を撮影に使えば良かった……。

 ワイヤーは100均にも売っているし、なんでも使えると思う。細かい装飾にボード以外の素材を使うとなんかカッコよく見えるのでおすすめである。

色を塗っていく

 全体にジェッソを塗って乾燥させている写真である。ジェッソってのはなんか白い下地用の絵の具なのだが、最近のコスプレ用のボードは色の乗りも良いそうで特に何も加工していない部分は無くてもいいかもしれない。細かい傷とかを埋めてくれる要素もあるので、カッターで切ったりヤスリがけした所などは2度塗りして層を作っておいた。

下の部分は筆で塗っていく事に

 近所のジョーシンキッズランドでアクリル絵の具を購入し、刀身以外の部分は筆で塗っていく事にした。クラレントの色としてはやはり赤色と銀色がメインであるので色々と悩む所だった。

 絵の具は残っていたので今写真を撮っておいた。赤の部分はあずき色とクランベリーレッドパール、白はつや消しホワイト、銀色はホワイトシルバーであった。確か記憶ではシルバーの絵の具はよく混ぜてから使わないとシルバー成分がうまく混ざってなかったような気がする。筆は毎回うすめ液で洗おうね(一本放置してカッチカチにしてしまった)

ムラなく塗るのは不可能だと思うよ

 筆を使ってムラなく塗るってのは多分相当経験を積まないとダメだと思うので適当でいいと思う。ただ2回か3回ぐらい塗り直すと、塗り残しがなくなるのでこれはしておこう。正直色塗りは乾燥時間がかかるのでハロウィン当日までほとんど失敗できない感じだったのは覚えている。コスプレは余裕をもって作ろうネ!

 乾燥したら刀身部分をスプレーで塗るのでマスキングしよう。先端の細かい部分以外は適当でいいと思う。ダンボールが余っていたので塗料が飛び散らないようにスペースを作っておいた。敷地内のスペースでスプレーをシャーシャーとちょっとずつ塗布していく。最初は全然色がつかないと思うが気にせず何度もシャーシャーとやっていると薄っすらと色づいてくるゾ。

持ち手の部分や柄の部分

 通称ポメルと呼ばれる柄頭の部分を作るのを忘れていた。鍔の部分と同じく10mmボードを4枚重ねてカッターで切り出して作っていたのだが、急いでいたために全く写真を撮っていなかった。ちなみにグリップ部分は100均で購入した茶色っぽい赤色っぽい皮を巻いてそれっぽくしておいた。非常に握りやすい。

完成!

 刀身の色は悩んだのだが、普通のシルバーではなくチタンシルバーにした。他のシルバーパーツと同じとなると刀身感が出ないというか、なんか別に深い理由は無いのだが、その頃は「チタンやろ」という想いが先行していたのだろう。

 20枚入り折り紙の中で1枚しかないメタリックレッドの折り紙を刀身の文字に加工してノリで張り付け、細かいパーツを付けて完成。一応、宝具を撃つ際の展開ギミックも用意しているので各パーツごとに分けて作ってある(マグネットシートで取り付けている)のだが、展開後はちょっとカッコ悪くなってしまったので封印してます。

 武器を一本作ってしまうと、また作りたくなってくるという危ない趣味である。

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小林RH

編集長オカルテック
ネットゲーム、アナログゲーム、ギャンブル、ダイエットなどの記事をメインに オカルトといえばホラーなイメージを覆すため日々執筆中 「オカルトとは誰でも楽しめるエンターテイメント」