今宮戎のこども絵行灯がすごく神秘的

 7月22日、23日は大阪今宮戎神社でこどもえびすという祭りがやっている。かなり子供メインなお祭りなので他の夏祭りと違って子供向けのイベントから遊び場までたくさん揃っているという特殊な祭りである。たまたま難波方向に用事があったのでこどもえびすを覗いてきた。今宮戎神社の近くの廣田神社もこのこどもえびすに乗っかってお祭りをやっているのでこちらもなかなか味があっていいかもしれない。

 今宮戎に着いたのが夜だったのだが、かなり盛り上がっている。某〇ン○ン〇ンの歌が大音量でかかっていたり、煌びやかなライトアップされた雪のゲレンデがあったりと確かに異色な雰囲気である。神社の境内に雪山を作っている時点でなかなかレベルが違う。
 謎の砂場や魚釣りが楽しめる所などもあり子供のための祭りといった感じがヒシヒシと伝わる。子供の制作した作品なども並んでおり、独特の空間となっていた。

こども絵行灯(えあんどん)

 中でもこのこども絵行灯コーナーが非常に神秘的であった。絵行灯という作品は絵の裏からライトアップして飾るという、その名の通り絵+行灯で作られるものである。子供が描いた作品がこうやってズラーっと並ぶと何かしらパワーを感じるというものだ。子供の絵が素直だからなのか、確かにこういう風に世界を見ていた記憶はあるし、その世界の表現方法もわからずに絵を描かされていたという記憶もある。

 説明によると、こういった絵行灯という文化は日本独特のモノらしく世界でも珍しいんだそうだ。昼間見るよりも夜にライトアップされている時のほうが綺麗とのことなのでこの時間に訪れたのはラッキーだった。
 絵行灯は通りの両サイドにあって、なかなかの見応えである。個々の絵を見ても楽しいし、全体として見てもスゴイ彩色。隣では子供がホエカゴに乗れるという事で長蛇の列ができていた。ホエカゴ。

個人的に気に入った絵

 変に絵に優劣を付けれるほど私は美的センスは無いので、すごく個人的に気に入った作品を紹介したい。
 おそらくこのつぶらな瞳はかつおである。しかもほぼほぼメインであり、かなりの躍動感。このまま船に貼ってあったり、鮮魚売り場で貼られていても文句なしの出来栄え。

 赤黄青緑の背景に数字とアルファベットが計算されたかのように並ぶ、何を見て何を思いこれが仕上がったのか。独特の間があいたBが多用されている事や、文字や記号ではない四角など何かを示唆しているようである。正解が隠されているかのような絵であり、謎を解いていると後ろの背景が実は手(手のひら)によって描かれている事に気づく。このままTシャツやバッグのデザインにしても映えそうなレベルの高い絵である。

 最近よく耳にする、絶滅の危機に瀕している鰻の作品。うな重ではなく鰻丼なのがポイントが高い。絵だといっているのに文字、文字どころか文章になっちゃってるよ的作品。鰻丼を食べたいという欲望をストレートに表している。鰻という字が9回も出てくるし、この中央に描かれた鰻の色合いもすごく良い。調理された鰻だけしか知らない人もいる中、しっかりとリアルを見ている。でも鰻を食べたいという気持ちを絵で表現してほしかったキャッチフィーリングなら反則ですよ。

この記事が気に入ったらフォローしてみてね♪

The following two tabs change content below.

小林RH

編集長オカルテック
ネットゲーム、アナログゲーム、ギャンブル、ダイエットなどの記事をメインに オカルトといえばホラーなイメージを覆すため日々執筆中 「オカルトとは誰でも楽しめるエンターテイメント」