日展の作品抽選会というもので美術品に触れてきた

 「明日、朝から日展の抽選あるから行こう」と突如謎の呼び出しを受けた所から始まる。まず日展とは何なのか、抽選って何なのか、そういった疑問が出てくるのだがそういった事を考えずにまずは「OK」と返事をしておいた。今回は日展の抽選という謎のワードから現代の美術品というものに触れてきた記録を残しておきたい。

日展とは

 実は今回の記事は思った以上に画像データが無い。それも美術館に行ってきたために館内は撮影録画なんでも禁止、なんだったらスマホを取り出すこと自体ができない空気感だったためだ。美術品の展示がメインという事もあり撮影不可なのは覚悟していたが、すごいSNSに上げたいような作品もあったのでいくつか撮影可能エリアとかあっても良いんじゃないのかな~と勝手に思っていた。あまりにも画像データが無さ過ぎて文字中心になりそうなので、てんしばに新しくできていたOSAKAオブジェの写真を載せておく。

 そもそも今回の日展というのは「改組 新 第5回 日展 大阪展」の事であり、公益社団法人日展が行っている美術品の展覧会である。例年ならば2月に行っているらしい日展なのだが、どうやら今年はフェルメールがどうこうで6月に強制的に移動させられていたらしい。フェルメールに対する愚痴を各先生方が揃って口にしていたので確実である。この日展は計5つの美術品を扱っており洋画、日本画、彫刻、工芸、書となんでもある。

抽選券をもらうため朝イチで入館

 抽選券は150枚用意されているという事で、ほぼオープンから貰いに行く感じである。抽選券を貰ってから肝心の抽選まで30分~1時間ほど時間があるのでそのうちに作品を見て回ることにする。ちなみにこの張り紙を撮影した先はもう秘匿されたエリアに入るので画像は無い。

5つの芸術品を見た感想

 抽選券の頭数として呼ばれたので下調べなどは全く無かったのだが、実に15年ぶりぐらいの美術館という事で少しテンションが上がる。美術品と言えばもはや名探偵コナンの業火の向日葵や銀と金のセザンヌ作「ジャ・ド・ブッファンの眺め」ぐらいであり額にチェックマーク付いて無いかとかそこら辺に意識が行ってしまう。

洋画

 まずは入り口近くから回って行こうという事で洋画コーナーに飛び込んだ。はっきりいうと洋画はなかなかわかりやすい。そもそも洋画と日本画の差が何なのかは最後までわからなかったが洋画はアートといった感じだ。なんというかTCG、それもMtGなどのカード絵を見ているような感覚で、人物が書いてあると「あー、この生物は3マナぐらいかな~」とか「4/4はある」と謎の感想を思い始める。風景画などは土地カードやアーティファクト、抽象画などはインスタント感溢れる構成で、この絵画から効果を連想するのは非常に楽しかった。

彫刻

 一風変わって彫刻コーナー、こちらはほとんどが人物像で材質が木彫りだったり粘土を張り付けたものであったり石であったりと様々である。人物像の彫刻と言えばどうしてもダビデ像をイメージするのだが日展の像はどれも日本的であり侍などの像もあり心躍った。なんというか最近やったゲームであるSEKIROを思い浮かべてしまう。セーブポイントであるあの鬼仏そっくりの像があるのだ、そいつを見つけてから彫刻のコーナーはなんとなくフロムソフトウェア感を増してきた。

日本画

 正直な所、日本画と洋画の違いがいまいちわからなかった。日本の風景などを描いている作品は日本画という雰囲気を出していたが、日本とか関係なくダイナミックな作品もあったりとなかなか実態が掴めない。作品を描くためのキャンバスだとか塗料などの違いもあるかもしれない。人物画などは洋画と同じくプレインズウォーカーだとか神河やね~とか思いながら見ていた。椅子が描かれているだけの「調べ」という作品が頭に残っている

工芸

 工芸コーナーはツボや立体的な作品、皮や布などザ・芸術品といった感じのラインナップであった。絵などと違い色んな方向から見れるので面白いし、どうやって作ったんだろうとか何を意味しているのかと考える。石に穴が開いた作品などはおそらく3マナでマナが出る。ドでかい作品を作ったら保管したり運搬したりするのが大変そうだなぁ、と何故か運ぶ人の目線で楽しんでいた

 書はおそらく一番難解である。書道とは相反するレベルで全く読めない漢字がズラ~っと並んでいる。何が書かれているかの説明が横にちょろっとメモで置かれているのだが、そのメモすら解読不能という難解さ。何が良い作品で何がダメな作品なのかの判断基準が素人目で全くわからないという異次元。さらに作品を書いている人の名前がキラキラネームセンスで書の世界を知らないが、どういった世界なのかが解ってしまうという。個別作品を見たというよりかは「書の世界」を垣間見たような気持ちにさせてくれた。見ていて疑問だったのが「書」って英語圏だとアルファベット26字ぐらいしか無いからジャンルとして存在するのかな~という事。

待望の抽選会

 一通り作品を見終わった所で抽選会が始まった。150枚の抽選券の内、先生方が作品を提供してくれた数だけ当たりがあるといった感じだ。また美術館のチケットや作品集なども当たるという事で、約10名ほどが当選するらしい。まぁこの時点で美術館の正面写真をドーンと貼っているのでもうお分かりだろうが、抽選はハズレだった。

 何もわからないまま美術館に行ったが、想像以上にインスピレーションを受けた。芸術作品という一つの方向に振り切ったものというのはやはりパワーがある気がする。また美術館という独特の雰囲気も普段とは違う空気を感じる事ができるので刺激になるのでは無いだろうか。特に「書」はやばかった。

 https://nitten.or.jp/ 日展のWebサイトから「書」がいくつか作品として見れるので感じて欲しい。

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小林RH

編集長オカルテック
ネットゲーム、アナログゲーム、ギャンブル、ダイエットなどの記事をメインに オカルトといえばホラーなイメージを覆すため日々執筆中 「オカルトとは誰でも楽しめるエンターテイメント」