福井のローカル回転寿司「海鮮アトム」に行ってきた
少し前に福井県にスノーボードをしに遊びに行ったのだが、昼飯にどうしても回転寿司が食べたいという願望があったので福井県の回転寿司を調べていた。どうやら福井県のみに存在する謎の回転寿司屋「海鮮アトム」というお店があるという。福井県住みの知人に「海鮮……」というと「アトムッ!!」と返ってくるぐらい海鮮アトムは知られているらしい、いいねこのローカル感。早速、海鮮アトム勝山店(FC店)というさらにディープなお店に到着した。
王道スタイルの回転寿司
レーンで囲まれた中央に職人さんが握ってくれる王道スタイルの回転寿司だ。どうやら勝山店は親子でやっているとの噂であり、なんとなく無言の連携が取れているような緊張感が伝わってくる。私としても福井初の回転寿司なので非常に緊張するわけだ。下のレーンに醤油皿や湯飲みが回っているのが良い。お店によっては上部レーンに回っている事もあり、そうなるとちょっと職人さんに寿司オーダーするのがなんとなく壁ができてしまいがちだ。
そんな王道スタイルの中でも最初に見てしまうのはサイドメニューの類である。赤だし、茶わん蒸しぐらいしか無いと思っていたのだが思った以上に色々あったのでサイドメニューはやはり重要だという事がわかる。特にデザート類が豊富なのが印象的であった。
一発目からいきなりおろし蕎麦を注文して食べてみる。無茶苦茶蕎麦が冷えてて良かった。外は雪が降るような季節だが、そんな時期でも関係なく冷やした蕎麦を提供しているのは良い。
お茶目である
緊張感を感じ取ったのかとんでも無いものをレーンに流してきた。職人さんとの無言のコミュニケーションである。さながら「旅人さんよ緊張しなさんなって、ほらよたまごスープでも見な……」といった声である。思わず写真を撮ってしまった私を見て少しニヤけた顔が見えた気がした。こういった卓上のお湯が出るシステムを利用した商品は面白い。
寿司ネタが結構デカい
ついつい「涙巻き」があったので注文してしまった。良いよね涙巻き、茎ワサビをぶち込んだワサビの味しかしない巻き寿司である。大手だとスシローがたまに出してくれるやつである。炙り寿司も大きめのネタで食べ応えがある。
皿の色によって値段が変わる王道システムだが、220円ぐらいまでの皿で良いネタが揃っているのでそこまで気になる事は無かった。この点は大手の回転寿司チェーンが安すぎるだけだとは思うが、ついついそっち側の基準で考えてしまいがちだ。
220円、かなりの厚切りサーモンである。この醤油を弾くシズル感がうまそうである。というか実際美味かった。
最後にまた茶わん蒸しの味を確かめるという謎のモーションをしてしまった。
海鮮アトムの歴史
店内のおすすめホワイトボードも手書きである。この海鮮アトムを経営する大元である株式会社アトムは大阪では「にぎりの徳兵衛」で知られている所である。このにぎりの徳兵衛に至るまでに色々な経緯を経てきたわけだ。
私の人生初回転寿司は「アトムボーイ」というお店だった。このアトムボーイは色々なレパートリーがあった店舗であり、海鮮アトムボーイという店がある時期もあった。月日は経ちアトムボーイは少年から大人になった、ボーイという名前はなくなり「海鮮アトム」ができたわけである。大元の株式会社アトムはあのコロワイドグループに入っている。コロワイドといえばいまやかっぱ寿司のボス会社であり、回転寿司界統一を目指している。
まさかの所で人生初回転寿司を久しぶりに楽しめた海鮮アトム訪問であった。
小林RH
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