2019年回転寿司の思い出(激辛・タピオカ・バイトテロ)

 2019年も残すところあと少し、今年の回転寿司来店回数はくら寿司3:スシロー4:かっぱ寿司2:はま寿司1ぐらいの割合でした。数字上ではスシローがダントツのトップで、世間的にも2019年はスシローが強かったと思います。2020年は東京オリンピックも開催され、4強と言われる回転寿司業界に5皿目が追加されるのか、それとも3強になってしまうのかなどと色々期待を膨らませながら今年を振り返ってみようと思う。

くら寿司の不適切動画事件

くら寿司、新世界店

 あまり書きたくないけど、やはり外せない不適切動画事件。バイトテロなどと呼ばれて飲食店業界では非常に厄介な問題、昔からあったがスマートフォンやSNSの普及によって表に出てきたという意見もあり議論された。回転寿司業界でもスシローでの粉茶吹き出し事件、スシローでのGoPro回転事件、はま寿司でのわさび混入事件など客側が撮影した不適切動画などが出回っていた。くら寿司は従業員側から投稿されたもので大きな問題になった

 くら寿司はその後強い姿勢で動画撮影・投稿に関わった少年らを書類送検した。バイトテロの影響は大きく、その後のくら寿司は少し客足が落ちていたとのこと。ちなみにくら寿司はこの話題があった時に3日間だけ「ビッくらポン、確率2倍イベント」をやってました。

各チェーンの海外展開も過熱

くら寿司、アメリカのドラゴンロール

 くら寿司、ナスダック上場。海外にはリボルビング・スシ・バーといった回転寿司文化の派生形が存在しますが、そこに本場回転寿司がガンガン攻めるというのが目立った2019年。くら寿司はアメリカ、台湾に。スシローは韓国、香港、台湾。はま寿司は台湾、上海。とアジア圏を中心に海外展開しています。特に回転寿司業界で台湾はかなりの戦場らしく2020年も覇権争いを続きそうだ

回転スイーツ屋に進化してきた2019

スシロー琉球パフェ(匠の一皿)

 2019年、メニューでの進化点としては各社ともにスイーツに力を入れてきた事だ。2019年に入って間もないバレンタインでは外部のパティシエを招き入れてのスシローとかっぱ寿司のチョコレート合戦、一方その頃くら寿司はチョコいなりを出していた。各社スイーツ専門のブランド意識を強めるためかスシローCafe部、かっぱごちCafeなどと凌ぎ合っている。そして訪れた空前のタピオカブーム。

 回転寿司業界も流れには逆らえず各社揃ってタピオカドリンクを提供し始める。初期の頃はやはりタピオカミルクティーだけだったが、後半になるとタピオカチョコレート、タピオカ黒糖ミルク、ホットタピオカともはやなんでもアリな状態に。一部ローカル寿司店(大阪、活魚寿司)はタピオカ寿司を提供するまでにブームは膨れ上がった。

 くら寿司は高級スイーツ部門であるクラロワイヤルを作り580円、680円といった回転寿司ではあまり見ない価格のスイーツを提供し始めた。サンプリングなどで普段とは違った客層を狙っている感じが伺えるが個人的にはやっぱり高いな、という意識は消えなかった。

記憶に残った回転寿司の独自メニュー

かっぱ寿司、300円する激辛ソース(誓約書付き)

 2019年、一番良いなと思ったのはスシローの「匠の一皿」シリーズだ。今も第5弾が販売されていて、年明けには第6弾も控えている。名店のシェフを招き入れての創作寿司、創作メニューの開発。回転寿司ではなかなか食べられないサイドメニューや独自発想の寿司など、スシローでしか食べられないメニューが個人的にはヒットした。「寿司って言っても機械が整形したシャリに刺身をのっけてるだけでどこの回転寿司でも一緒でしょ~」というたまに脳裏に過る考えを否定してくれる独自路線の創作寿司は魅力的だった。

 記憶に残っているといえば「激辛」という一点突破で攻めてきたかっぱ寿司のシビ辛炎魔ソースも強かった。ただただ辛いだけのソースが300円するという謎の自信価格、辛すぎるので何が起こっても責任は取らないという誓約書に一筆書かされるアトラクション要素。いつも行っているかっぱ寿司の店員さんも激辛好きで喋りかけられた事などもあり記憶に残っている。

くら寿司、くらバーガー

 忘れてはいけないのがくら寿司のくらバーガーだ。もはや寿司ではないのだが、確かに美味いくらバーガーフィッシュ。魚の捨てる部分を無くす循環プロジェクトの最終形態のような商品だが、回転寿司じゃなければたまに食べたくなるメニュー。どうしても回転寿司という戦場に来た時に手を出すにはボリュームがデカすぎるのだ。食べやすいサイズのくらバーガーが欲しい

キャッシュレス社会、次世代型店舗の登場

スシロー、次世代型店舗

 回転寿司店舗のレーンやシステムも進化した2019年。大きくはキャッシュレス決済の導入で店舗の在り方も変わっていくだろうという、これは2019年ではなくて2020年の事になるかもしれない。まだまだ過渡期である次世代型店舗への移行。スシローが6月ごろに出店した次世代型店舗は来店してから退店するまでに従業員の接客が一切無いというのが売り。今現在、実際の現場がどうなっているのかはわからないが皿のカウントなども画像認識で自動でやってくれるシステムである。

 かっぱ寿司も新しい形態の店舗が増えている。回転するレーンが無くなり、全てオーダーレーンになる回転しない寿司への移行だ。注文した分しか皿が来ないので帰る際の店員によるお会計チェックが無くて済む事、また通常100円で2貫の商品も50円1貫で注文できる点など店側、客側ともに新しいメリットがある。キャッシュレス決済が進めば今よりも客の回転が早くなるのでディナータイムの混雑も解消されると思われる。

 また持ち帰りも人気な回転寿司チェーンでは、新しく増えたシステムとしてUberEatsの影響も大きいだろう。スシローのレジ裏にあるお持ち帰り予約ボードみたいな所を良く眺めてみると「ウーバー 様」が並んでいたりする。かっぱ寿司もいち早くウーバーイーツに対応し、デリバリー回転寿司というあまり利用する機会の無かったジャンルが身近なものになった年でもある。宅配寿司という寿司桶や茶碗蒸しの容器を綺麗にして玄関に置いておくという文化も好きだが、回転寿司を家から出ずに食べたいという気持ちもあるのでもう少し注文システムが洗練されたらヘビーユーザーになるかもしれない。

2020年もよろしくお願いします

2019年個人的にベストだった野菜しか載ってない寿司(匠の一皿)

 大雑把に2019年を振り返ってみましたが、はま寿司に関する事があまり無かったのが残念無念。年越しそばにはま寿司の鴨そばを食べる事でなんとかバランスを取るとしよう。他の人にも今年一番行った店舗や、印象に残ったメニューなども機会があれば聞きたいですね。来年も皆が回転寿司を楽しめるように心身共に健康である事を願います。それでは年末年始の営業時間に気を付けて、良いお年を!

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小林RH

編集長オカルテック
ネットゲーム、アナログゲーム、ギャンブル、ダイエットなどの記事をメインに オカルトといえばホラーなイメージを覆すため日々執筆中 「オカルトとは誰でも楽しめるエンターテイメント」