痩せたければ体重を測るな、目標体重があるとダイエットは失敗する
ダイエットといえば体重を減らすことだというイメージが先行している。これはもちろん太っているというのを示す指標が体重であるからだ。体重が重ければ太っている、軽ければ痩せている。果たして本当にそうだろうか?
年齢や身長といった数値も加味しなければならないのではないか。体重が重いとしてそれは内臓脂肪の量なのか、皮下脂肪の量なのか。実際の所、体重だけでは太っているとは判断し難い。
私はダイエット中に体重を測る事は「無駄」であると考える。それは技術的なメリットよりも精神的なデメリットのほうが大きいからだ。
なぜ測らないほうが良いのか、細かく分けて説明したい。
ダイエットの目標は?
人によってダイエットの目標というものは違う。例えばこの季節だと「水着を着たいために痩せる」といった軽いものから「健康診断で悪い数値が出た」といった生命に関わるものまで多種多様である。ダイエットは、まずこの目標次第で成功するかが決まるといっても過言ではない。
ダイエットをした事のある人なら分かるだろう。ダイエット中は常に誘惑との戦いである。「何故こんなに苦しい事をしなければいけないんだ」と言う甘えと常に戦わなければいけない。その時、天秤にかけるモノこそが「ダイエットの目標」なのである。
ダイエットの目標が軽いものだと、どうしても誘惑に負けてしまう。なんとなく「頑張ります」と言っている政治家には投票したくないようなものだ。
俳優や役者が役作りのためにダイエット成功、といったニュースはよく聞くだろう。役作りといった目標は、自分自身の能力の高さにまで影響する。役作りのためならば体型も自由にできるといった信念がそこにはある。もちろん「甘い物が食べたい」なんて一時の誘惑には釣り合わないだろう。
成功談が多い目標
ダイエット成功者の目標
- 「服が入る」 結婚式や同窓会などのイベントに向けて服が入らない
- 「標準体型にする」 応援してるアイドルの「太っている人は信用できない」という発言を受けて
- 「ダイエットできる事を証明する」 デブなのは意思が弱いからと煽られて
目標体重やマイナス○○kgは危険
安易な目標体重設定はダイエットにとってはマイナスどころか危険ですらある。
「わずか2週間で-10kg」といった宣伝は多いが、ダイエットを少し勉強した人ならばこのペースで減量をするのは不可能だという事はわかっているはずだ。こんなペースで体重が減るならば、3か月もすれば死んでしまう。
さて、なぜ目標体重を決めるのがダメなのか。私の意見としては「目標体重 or マイナス○○kgを達成した瞬間に隙ができる」からである。
ダイエットというものの究極は「意識改革」である。これは薬物依存からの脱却のような精神修行(メンタルトレーニング)であると考えている。人が太る痩せるという仕組みを完全に理解し、それを生活に反映する繰り返し。そこにはもちろん誘惑がある。
目標達成という達成感は、そうした誘惑に対する隙でもあるのだ。「頑張った自分へのご褒美」「これぐらいならいいだろう」といった誘惑は、自分からの自分への試練である。人は基本的には「楽なほう」を選択したいものだが、それをダメだと律することで生きているのだ。
ダイエットに終わりは無い。
ならば隙を与えないことを選ぼう。目標体重は取り払う、代わりに是非とも指標にしていただきたいのは「体型」である。
自分が理想とする体型というのは人によって違う、またその理想も日々変化していくからである。
理想体型を推奨するもう一つの理由
脂肪よりも筋肉のほうが重いというのは聞いたことあるだろうか。
同じ身長・体重でも私のような一般人とスポーツ選手や格闘家といった人たちとは体型が違う。体脂肪率や筋肉量が違うからだ、しかし同じ体重なのである。こういった事からも体重は一つの指標に過ぎず、これをダイエットの目標にするのは間違いだということがわかる。
また体重といったものは食事や発汗、時間によっても1kg前後変化する。2リットルの水を飲めば2kg体重が増えると言えばその曖昧さがわかるだろう。
毎日体重を測るのはやめた
体重を測るメリットとはなんだろう。
基本的にはデータ取りである。何をしたら体重が落ちたとか、体重が減ったとか。また体重が減っていると実感できればダイエットを継続するやる気に繋がるからだという。
しかし前述した通り体重は毎日同じ時間に測ろうがズレが生じるモノだし、女性の周期的な体の変化、停滞期、ホメオスタシスなど様々な事が影響する。体重を測るたびに減っていれば問題ないのだが、そもそも毎日目に見えるほど体重が減るならば3か月もすれば死んでしまう。
「ハードな筋トレしたから痩せているはず」と意気揚々と体重計にのって逆に増えていることもある、もちろんこれは筋肉が成長した事が影響していたりする。しかし体重だけを見ていれば太っている、となってしまうのだ。
ダイエットというのは短期的な結果には効果が表れない、しかし短期的な結果に一喜一憂してしまうのが現状広まっているダイエット法だ。それよりも長期的な結果を求めるのが重要なのだ、それこそ人生というクラスで考えても構わない。
そもそも毎日体重を測ることにはデメリットのほうが大きい。
停滞期に入ってダイエットをやめてしまう人たちが多い、それはダイエットという努力がいきなり認められなくなった事による。
不健康な生活を送ってきた人たちがダイエットを始めた数週間は思った以上に体重が減っていく、それがまた原動力となる。ここだけを取り上げるとダイエットは簡単で自分でも本気になればできるんだ、といった錯覚をしてしまう。これこそが精神的な隙なのだ。
そして停滞期に入るとピタっと体重の減少が止まる。
するとどうだろう、何がダメなのか考える。実際はダメな部分がなくともそこに精神的な隙ができる。
こういった隙が誘惑のトリガーとなる。
モチベーション維持にもモチベーションダウンにもなる体重測定は、あくまで結果を記録するために1ヶ月程度の周期にすべきであろう。
ダイエットをやめるなら体重を測れ!
散々体重を測るなと言っているが、例外はある。それはダイエットをしない期間である。
ダイエットが終わったとして、次に気をつけないといけないのはリバウンドである。実際リバウンドの原因はホメオスタシスであったり、ダイエットという生活習慣が身に付かなかったためである。これを防ぐためには毎日でも体重を測る癖をつけたい。
体重が増えることでモチベーションを上げるというダイエット中とは逆の考え方である。
コンスタントに毎日体重が増えると、さすがにダイエットを辞めたとはいえ気になってくるだろう。それがまたダイエットのトリガーになる事もある。
ダイエット中は体重を測らず、ダイエットを辞めたら体重を測り始めるのだ。
小林RH
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