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 最近の激しい気温の変化についていけず、風邪をひいてしまった。特に喉の痛みが激しい。
 という訳で、一部で流行っているという噂の喉に良い梨とはちみつの温かいデザートを作ってみた。

作り方

 今回、参考にさせていただいたレシピはこちらのミドリ薬品様のもの。
 本当ならば、一個丸々蒸してつくるのだが、蒸し器もないし、風邪をひいて体もだるいのでページ下部に載っている簡易版のレシピで作ってみることにした。

<レシピ>
①.梨(半分)を一口大に切る。
②.みじん切りした生姜を散らす。
③.ハチミツ(大さじ1)かける。
④.ラップをしてレンジで3分加熱する。

 このレシピで出来あがったのが次の項の写真である。
 途中で吹き上がってしまい、ラップと皿の隙間から梨から出た水と蜂蜜の混合物(以下シロップ)が盛大に溢れて、レンジの中がべたべたになってしまった。簡易版で作る時は、底が深いどんぶりのような皿を使うか、皿の下にもう一つ皿を用意した方が良い。

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 と言う訳で実食の時間。
 私は基本的に酢豚のパイナップルなど暖めたフルーツが嫌いだ。アップルパイもあまり好きでない。普通の梨は大好きだ。
 なので、実はこれを作ると決めた時、まずくてもそれをネタにするぐらいの気持ちで作ったのだ。
 
 しかし、食べてみるとこれが美味い。所謂暖めたフルーツに有りがちなしつこい甘さがまったくない。梨の爽やかな風味と蜂蜜の甘みが綺麗に調和している。フルーツを暖めるとへたへたになって、口の中でぐちゃぐちゃと崩れる食感があまり好きではないのだが、この暖めた梨はそういうことはなく、しっかりとした梨本来の食感が結構残っていたように思う。ただ、これは単に季節が過ぎて筋張った梨を使ったことが原因の可能性がある。
 それから、底に溜まったシロップがとても美味しい。蜂蜜の濃厚な甘みと生姜の辛味が傷んだ喉に染み渡り、かっと熱くなる感覚がした。
 総評としては、暖めたフルーツが嫌いな人でも美味しく食べることができるだろう。

 それから、かなりの熱々になるのでかなり体があったまる。舌の火傷には気をつけよう。

なぜ、体にいいのか?

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 梨、蜂蜜、生姜を組み合わせることでなぜ体にいいのだろうか。

 まず、生姜だが生姜は漢方の世界では立派な医薬品である。ギンゲロールという成分が含まれていて、それが体を温めて粘膜を守ってくれる作用があるのだ。つまり、発汗作用と胃腸を保護する作用を持つ。

 次に蜂蜜は細胞の表面の細胞膜を作ったり、赤血球を作る為の成分が含まれている。葉酸、あるいはビタミンB9と呼ばれるせいぶんである。また、蜂蜜にはなにより細胞を動かす為のエネルギーである糖分の塊だ。

 最後に梨だが、梨には非常に水分が多い。これが重要だ。蜂蜜と生姜を単に暖めても、有効成分であるギンゲロールの抽出はさほど高くないであろう。梨に含まれる大量の水分が仲立ちしてくれることで蜂蜜の中に生姜の有効成分を美味く溶け込ませることができたのだ。また、梨には先程紹介した葉酸も多く含まれる。

 という訳で、蒸し梨を食べて、風邪をひかないようにしよう!


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阿久野

境界論を主軸に民俗学、錬金術、魔術、宗教学など。 ねこさんを崇めよ。