スシローの皿には100円皿、180円皿、280円皿と100円回転すしチェーンと思わせておいて色々な値段の皿が用意されている。主に100円皿なのであまり気にする事は無いが、その中でも最大の皿がある。それが980円大皿と呼ばれる皿である。重度のスシ郎(江戸時代に使われたスシロー常連の意)でないとこの大皿は注文する機会は無いだろう。私も注文する予定は特になかった。

 しかし、こう寿司の事ばかり書いていると熱心な寿司読者の方々から「あの寿司どんな味だった?」「今度のフェアメニュー教えて下さい」などと歩く寿司チェーン広告塔みたいな扱いを受ける事になり、ついに「スシローの980円のカニ食べてきて下さい」というお願いをされる事になった。人はこれを人柱と呼ぶ

 スシローで980円というと10皿分である。10皿選べと言われればこれはもう個性が出るし、性格やオーラまで見えてくるレベルだ。ここで「茹で本ずわい蟹1皿」などと答える人物は、ちょっとやばいヤツじゃないかと全力で警戒してしまう。そもそもスシローで茹で本ずわい蟹を注文する人間がこの世に居るのかまだ疑問に思っている。

ワイルド of スシロー

 ぶつぶつ言っているうちに蟹が届く。店内がザワつく。そもそもこの蟹を注文した途端にタッチパネルの表示が「準備中」になるぐらいである。店舗に数個レベル、もしくは1つしかないのでは無いだろうか。

 一つ疑問が出てくる、蟹を食べる時はみんなどうやって食べるだろうか。ペンチみたいな器具とスプーンの横幅を間違えて指定したような細長いシルバーを使うのでは無いだろうか。もちろんここはスシローなのであるのは箸とスプーンだけである。つまりこの蟹は素手で食えという、あまりにも挑戦的なメニューである

 一応蟹の足には切れ目が入っているのだが、それにしても蟹は硬い。甲殻類である、甘えびの防御力が5だとしたら蟹は50ぐらいある。しかも爪の部分は特性「スパイクアーマー」が付いているので切れ目が入っているとはいえ、かなり痛い。完全に食べる事まで想定していない気がする。

 それでも気合で外殻を外してなんとか身の部分の露出に成功した。早速食べてみる。蟹の味がする。

 レモンを絞ってチューブから出したようなかにみそをのせて食べてみよう。ちなみにこのかにみそはいつもレーンに流れているヤツと同じだった

とにかく手のニオイが凄い事になる

 もう最初の段階から気づいていたのだが、手のにおいが……いやもうストレートに伝えよう、手が臭くなる。臭い、この臭さが旨味なのはよくわかるが凝縮された臭さである。途中で注文したのを後悔してくるぐらいである。この臭さのおかげで蟹を食べている最中は他の寿司に手が回らなくなるので必死に蟹だけを食べ続けることになる。およそ25分ぐらいの格闘の末にやっと蟹を倒した

 もう蟹の余韻を楽しむまでもなくお手洗いに駆け込み手を洗う。幸いにもこの蟹の臭いは軽く洗うだけで取れるので安心である。

 とりあえずこれから蟹を注文するという猛者は是非とも手を怪我しないように注意しながら食べていただきたい。

ポテりこ

 もう一つ、こんなん注文せんやろーという商品がある。無駄に高いじゃがりこのような「ポテりこ」である。これ280円皿に分類されるわけで、イメージとしてじゃがりこがチラつくと非常に高く感じる。でもちょっと待って欲しい。このポテリコという商品実はじゃがりこのように市販されているわけではないのだ。

 カルビーの店舗であるカルビープラスという店でしか食べられない、しかも全国で9店舗しかないのである。それがスシローで食べられるという結構レアな商品なのである。ずわい蟹を注文してしまい完全にマヒしていたのでついでに注文してみた。回転すしに来て蟹とポテトを食べる時代である。

 じゃがりこよりも2倍ぐらい太くて、じゃがりこよりは柔らかい感じである。ジャパニーズとアメリカンな感じがする。店内揚げたてで作られているので揚げたてなのだが、カリッとした食感ではなくふわっとした食感である。正直に言うとあんまり美味しくない。

 下の折り紙をおってパンダを完成させるまでが280円である。金を払って労働。


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小林RH

編集長オカルテック
ネットゲーム、アナログゲーム、ギャンブル、ダイエットなどの記事をメインに オカルトといえばホラーなイメージを覆すため日々執筆中 「オカルトとは誰でも楽しめるエンターテイメント」