9月の友ヶ島で釣りキャンプしてきました(前編)
釣った魚を食べたい、でも持って帰るのは面倒くさい。というわけで釣りをしてからキャンプすればその場で食べられるのではないか、という思いでどうせなら無人島みたいな所へ行けばもっと楽しいはず。9月23日ぐらいなら釣り仲間も行けるらしく、人生初のキャンプ企画をしてきました。キャンプとかテントといえばほとんど中学校ぐらいの林間学校でやったきりでほとんど記憶にないわけで、まぁ行くにあたってさいとうたかをの「サバイバル」を熟読したおかげで心構えはできた。かなりハードな状況を想定していたのだが、気づけば普通にアウトドアキャンプになってしまっていたのはご愛嬌である。
目的地は和歌山県友ヶ島。大阪からは南海線で和歌山市まで向かい、そこから加太線に乗り換えて終点の加太に到着する。加太漁港に友ヶ島汽船発着場があるのでそこから船で渡る感じである。往復2000円、手荷物は1つまで無料なのでキャンプに行くなら頑張ってまとめよう。キャンプ予定の場合は1泊だとか2泊だとかを伝えておかないといけない、人数をしっかりカウントしているらしい。
気になった人数だが、土日はやはり混むらしく9時の便も満員で臨時便が出るそうである。臨時便が出る日は30分間隔でともがしま号とラピュタ号が行き交う感じである。
島の水は飲めない
島に着くと管理事務所にキャンプの届け出をしなければいけない。ここでも散々言われるが島の水は飲めないので注意が必要だ。井戸だけでなくトイレなどでも水は出るのだが、全てアウトである。なんで飲めないかは知らない。でもサバイバルで軍人が川の水を飲んで死んでいたのでやめておいたほうがいい。「あいつなら死んだぜ、川の水を飲んでな……」ここだけの話、サバイバルの途中から外国人が出てきてゴルゴ13風味が強まった。
友ヶ島には2か所キャンプ場があるのだが、どうやら南西にある池尻キャンプ場は使えなかった。和歌山市から水がダメだと言われているらしい。なんでダメかは知らないがサバイバルで……とにかく垂水キャンプ場と呼ばれる地点に向かう事にした。1kmぐらいらしいがキャンプ装備を持っての1kmはかなりハードであった。かなり平地で芝生である、すごくテントが張り易そうだ。
拠点の設営
LOGOSのグランドシート、謎のAmazonで買ったテントにアウトドアチェア、インフレータブルのマット、キャプテンスタッグの折りたたみテーブル。キャンプに使った装備についてはまた別に使い勝手などを紹介したいと思う。まぁとにかく失敗したのはまだそこまで気温が高くないのでここまで暖かい装備はいらなかった。
頑張って設営していこう。といっても最近のテントの設営はすごく簡単である、長いポールを作ってテントの骨組み作ったらそれにテントを引っ掛けていくと綺麗な形になる。最後にフライシートをかぶせて完成。後はテントが強風で飛ばないようにペグで打ち付けよう。
安かったわりには前室(フライシートとインナーテントの間の部分)があるため荷物を置きやすいというわけだ。いまいち利点がわかってないのでAmazonのレビュー欄を見て書いているレベルである。なんかテントをピンと張るとかっこいい。
友ヶ島の探索
友ヶ島といえば砲台跡や聴音所が人気なのだが、今回の目的は釣りである。垂水キャンプ場からすぐ行ける浜辺は海なのだが、かなり浅い感じでどうも釣れそうにない。フナムシだけが大量にいるよくある岩場である。航空写真を見てみるとどうやら「閼伽井の碑」と呼ばれるラスダン手前のセーブポイントみたいな地点に浜辺っぽいのがあるのでそこに向かってみる事にした。
ここから虎島と呼ばれるギリギリ渡れる島に行けるそうだが、付近を見渡してみてもキャンプ場近くの浜辺と変わらず浅い感じで釣れそうにない。そもそもこの閼伽井の碑までの道のりが結構しんどかったためトボトボと帰ることになる。300人ぐらい渡ってきてたはずの観光客も数人程度しかすれ違わない不人気ポイントである。
船着き場の桟橋に期待する
釣れるポイントが無さそうなので、最終的に船着き場の桟橋で釣れる可能性に賭けて初期地点に戻ってくる。14時ぐらいなのだが、島から帰る人たちが大量に並んでいた。もはや無人島とはなんなのかという気持ちが沸いてくる。
船が頻繁に接岸してくるが、管理事務所の人から釣りならば桟橋の一番奥で船が着かない側ならば使っても良いとの事を聞いたので釣りを開始する。この日は水の透明度もなかなかでアジや小魚からタイ、アオハタ?まで色々と見れた。見れているからと言って釣れるわけではない。全然釣れないのでブチぎれてジグサビキと呼ばれるサビキカゴがメタルジグになったタイプをライトタックル用に縮めた変な仕掛けを使う。
サビキの針は面白いように釣れるわけで、もうなんか魚はバカなのかなって気持ちになってくる。ちなみに釣れるのは豆アジばかり、それでも飯のタネにありつけただけでありがたい。島から出るための最終便が出た所でちょっとずつ暗くなってきたので拠点に戻ることにした。
小林RH
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