へんな魚おじさんに会うが為の知多半島釣り旅行記・秋

 好きなYoutuberに会いに行こうというアイドル追っかけのような思考で旅行を計画した。目的地は名古屋の下のほうにある知多半島、ここにあの超有名Youtuberの「へんな魚おじさん」が居るという。南知多までは大阪から2時間45分ぐらいで着くらしいので、南知多の釣りや観光も兼ねて行くことにした。目的地である豊浜魚ひろばや豊浜海釣り桟橋、篠島や日間賀島などを巡ってきたので色々紹介してみる。

魚ひろばは大阪からは3時間ぐらい

 私は大阪でも南のほうに住んでいるので名古屋方面は名阪国道経由で向かった。愛知県の大府ICから南知多道路へ行って3時間ぐらいで「豊浜魚ひろば」に着いた。動画で見た事のある魚ひろばである。ここの豊浜屋でへんな魚おじさんに会えるのだ。ちなみに豊浜屋の隣の丸勘商店ではヒゲの兄貴にも会える! いつでも会えるわけではないのでしっかりとスケジュールを狙って会いに行こう。

 南知多は海産物の中でも穴子やフグ、海苔などが有名でよく並んでいた。この季節はワタリガニが旬なのか大量に並んでいた。まずはお目当てのへんな魚おじさん特製ふぐの干物を狙おう。ヒゲの兄貴のお店でも干物は並んでいるので話しているとテンスの干物があるよ、という事であまり流通しない珍しいテンスも買う事ができた。このテンスという魚、鱗も食べられるという事で楽しみである。

 いい時間だったので豊浜屋の隣の市場食堂にもGO、動画で聞いた事のある例の食堂である。定食や丼ぶりなど海鮮系のメシが揃っているが、真に美味かったのは定食に付いてくる小鉢だった。写真は撮り忘れたが「ふぐの唐揚げ」が美味だった。

 車エビのおどり食いというメニューもあったので注文してみたらそのまま車エビが出てきたのは豪快すぎた。しかも踊り食いなのでまだまだ生きている状態で、特に何もなくワカメと一緒に皿に載せられて出てくるという初心者殺しのメニューだ。とりあえず足部分を取るのが正解なのか手でぶち切るとエビが暴れ回るという、エビのリバサ暴れに対して小パン連打しなんとか食べられる形に持って行った所で店員さんが「頭を取れば暴れなくなりますよ(笑顔)」と教えてくれた。エビはまずは頭を取ろう。ちなみに生きている車エビの身は力を入れている筋肉みたいな感じですごく硬かった

豊浜海釣り桟橋へ

 ここからは完全に釣りの旅という事で魚ひろばから3分ほどの豊浜海釣り桟橋へ向かう事にした。南知多は釣り具屋の情報がほとんど無かったが特殊な物以外はファミリーマートで揃うという盲点であった。確かにGoogleマップで釣具屋検索すると何故かファミマが引っ掛かってたんだよね……。

 桟橋はこんな風に完全に海に出ている感じで下が開いているという超好条件の釣り場、しかも無料というか解放されている。デメリットとしては下が即海なので地面に小物を置くことができない事や落とし物をすると網目の間から海に落ちていくという点ぐらいだろうか。サビキ釣りなどは長い竿が無くてもしやすい。お昼という事もあり目立った釣果は出ず。小さめのチャリコやベラなどが釣れた。

海のドラゴンどらやき

 観光ついでに某事件で有名な戸塚ヨットスクールも見に行った。その帰り道に魚ひろばのライバル的場所である魚太郎本店前にあったどらやき屋に寄った。海産物だらけのこの南知多でどらやきの店は何かわからないけど惹かれるものがあった。そのままどらやきを買う事もできるし、注文すると焼いてくれる。

 生クリームどらやき220円はどらやきというよりかは完全にパンケーキであり、どらやきの皮部分がフニャフニャではなく、表面がパリパリとしているという別料理である。しかもこの生クリームは洗顔フォームばりの泡でボリュームがあるように見えながら瞬時に消えていくという魔法のような仕上がり。餡子に関しても粒あんが和風というよりは洋風な感じの仕上がりで、どらやきのアイデンティティーは消え去った。かなり美味い。

干物を焼いてもらう

 なんとへんな魚おじさんは今回泊まる予定だった宿にも魚を配達しているらしく、話を通してもらい買った干物を宿で焼いてくれるという手配までしてくれた。へんな魚おじさんスゴイ優しい、ファンになります。わざわざ干物を焼くために焼き網やらバーナーとか持参してたけど良かった。しかも干物の焼き加減が絶妙で水分を限りなく飛ばした感じの仕上がりに。

 ふぐの干物(たまり醤油、塩)、テンスの開き、穴子の干物を頂いた。ふぐの干物が無茶苦茶美味い、とくにたまり醤油で干物にしたほうが味が効いてる。動画で見た高速ふぐ捌きや干物を作る秘密の場所みたいな所を知っているのでより美味く感じる。ヒゲの兄貴から買ったテンスの開きは皮がシャリシャリしていて今まで食べた事の無い食感であった。かき氷グミの表面だけを食べている感じ。

2日目は篠島と日間賀島へ渡る

 前日雨予報が90%だった事もあり2日目の予定はほとんど決めていなかった。朝起きると何故か雨雲がすべて消え去っていた。南知多の先端部分である師崎(もろざき)のほうで宿を取っていたのですぐ近くから高速船が出ている事もあり、2日目は南知多からさらに進んだ日間賀島(ひまかじま)へ渡ることにした。1,370円で島めぐりパスみたいなのもあるらしくついでに篠島にも行く事にした。両島共に釣りポイントが多く、観光地としても盛んらしい!

 さらば師崎!さらば羽豆岬(はずみさき)!高速船はだいたいエンジン音が凄くて何も聞こえないぞ!

篠島(しのじま)

 篠島は漁民の島といった感じで漁船が所狭しと並んでいる。釣りポイントも堤防、磯、護岸、漁港の中、有料釣り堀となんでも揃っている感じだ。とりあえず篠島で感じた事はここの住民は原付に乗る時にヘルメットを絶対に被らないという点である。このたった1点だけの交通違反で法治国家から離れたような無法地帯のイメージになるのが良かった。ちなみに島は超平和な感じだった。あと自販機の8割がたがチェリオ。

 激しい波の中釣れたのはミニサイズのカサゴのみ……

 一緒に行った他のメンツはカワハギやらフグやらといっぱい釣っていた。カワハギなんてまだ釣った事も無いのに……簡単に釣っていた。一応メインは日間賀島という事で篠島は2時間ぐらいにしてフェリー乗り場に向かった。なお篠島のフェリー乗り場には結構カッコイイデザインの篠島特製Tシャツが売っていた。実際何故買わなかったのか自分を悔いている。

日間賀島

 日間賀島へ着いたのだが、全然釣れない事からせっかくなので観光しようという事で釣り組と分かれてレンタサイクルを借りる事にした。レンタサイクル1時間500円というかつてない金額でビビったが、時間もそこまであるわけではないので借りる事にした。1時間500円ならもうこれは最新式電動アシスト自転車やね、という事でこの最新式の電動アシスト無し自転車に乗り島を回ることに。日間賀島自体は全周でも5.5km、長居公園二つ分ぐらいの距離なので時間があるなら徒歩でも回れるだろう。小さい島のわりに高速船乗り場は東港と西港があるので西から東へ歩いてなどのプランも可能。

 島内を自転車で走るという体験自体が結構面白かった。とりあえず路地にある謎のたこ看板のある店に寄った。たこめしの焼きおにぎり500円。たこめし自体が美味いのもあるが、日間賀島の島時間というのだろうか、ゆったりとした中で食べる体験は格別だった。なんかホラーゲームに出てきそうな漁港の路地裏の店だったので、これ夜に来ると間違いなくホラースポットになるタイプだった。民宿の女将が作るタピオカミルクティーやしらす工場直売の店などを見ているとすぐに時間が経過していた。この間にも釣りメンツのほうは良サイズのグレやベラなどを釣って楽しんでいた。大阪でよく見るアジ・サバは一切釣れなかった。


 日間賀島のあちこちには謎の心霊スポットじみた場所がたくさんあった。間違いなく何かが封印された神社、謎のてるてる坊主群、座る事のできないベンチ。巡るには少し時間が短すぎた。名残惜しいが16時台のフェリーで師崎へ帰ることにした。ちなみに南知多全体で売られている「日間賀島島のり」は日間賀島から離れていくほどに値段が上がっていくので面白かった。帰りに寄った大府サービスエリアは1.5倍ぐらいの値段になっていた。結論としては島のりは魚ひろばの豊浜屋で買おうという事だ。また見てね、バイバイ!

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小林RH

編集長オカルテック
ネットゲーム、アナログゲーム、ギャンブル、ダイエットなどの記事をメインに オカルトといえばホラーなイメージを覆すため日々執筆中 「オカルトとは誰でも楽しめるエンターテイメント」