TEASTINGで紅茶の茶葉の違いを実感!神戸ティーフェスティバル

wp-1485944741482.jpeg

 1月27-29日にかけて、神戸ハーバーランドで「神戸ティーフェスティバル」が行われた。このイベントは神戸港開港150周年にからめて、リプトンが開いた様々な紅茶を楽しめるイベントだ。一番の目玉はリプトンが提唱している茶葉の種類を感じながら紅茶を楽しむTEASTINGの体験だ。銘柄ごとに専用のグラスが設けられているビールのように、茶葉にもその茶葉にあったグラスを使うことでよりその香り、味を深く味わえるようにしたものだ。イベントではグラスは使えないもののリプトンが考えるその茶葉に合うお茶請けがついてくる。

さっそくTEASTINGで茶葉の違いを知ってみる

wp-1485944891908.jpeg
 このイベントでは、一枚1000円のチケットを買うことで、TEASTING1回と会場のティーショップでミニカップでの試飲が5回出来る。ティーショップでは、茶葉を買ったり、現金でお茶を飲むことも出来た。神戸のお店もあるが、大部分は東京の紅茶専門店であり、関西の紅茶ファンでは知らない店も多い。その為、様々な店の紅茶を少しづつ試せるのは良い仕組みだ。

wp-1485944735251.jpeg
 さて、TEATSTINGはこのような神戸をモチーフとした可愛らしい容器に入っている。もうこれだけでもリプトンの大盤振る舞い感がよく分かる。ちなみにリプトンの茶葉が初めて日本に入ってきた時に卸したのが神戸港らしい。
左から、アッサム、ダージリン、セイロン、ヌワラエリヤ、ディンブラの順番に並んでいる。この写真では分かりづらいが、それぞれ色も違うし、匂いも全て違い、紅茶文化の奥深さが伝わってくるセットだ。それでは、それぞれの感想をまとめていこう。

アッサム

 そこらへんのスーパーでも売っているので入手しやすい。インドで生産されている茶葉、120万トンの半分はアッサムらしい。
 リプトン曰く、フルボディの力強い味わいで、飲みごたえありとのことだが、確かに渋みが強く舌にドンと来る。主張が強いので、お茶だけで楽しむと言うよりは、お菓子や食べ物と一緒に飲む方が楽しめるであろう。おススメお茶請けはなんとチーズ。初めは合うのかと思ったが、脂のしつこさをまろやかに甘くしてくれる。食事時に飲みたい茶葉。

ダージリン

 紅茶のシャンパンとも呼ばれ、フィクションなどでお嬢様が好む茶葉といえばこれ。高級なイメージだが、紅茶と言えばダージリンのようなイメージもあり、なんだかんだで入手しやすい。リプトン曰く、マスカテルフレーバーと呼ばれるフルーティーな香りとすっきりとした渋みのある味わいとのこと。確かに一番香りが良かったのはダージリンだった。おススメお茶請けは乾燥イチジク。正直に言えば、イチジクの香りと紅茶の香りがぶつかりあってしまっている気もしたのだが、イチジクは美味しかった。紅茶の香りを楽しみたい時の茶葉。

セイロン(ウバ)

 ミルクティー向く茶葉ナンバー1。逆言うとストレートで飲むにはあまり向かない。ここら辺になってくると一般的なスーパーなどでは探しづらくなってくる。さわやかな後味が特徴的で、その後味とミルクのコクががっちりかみ合う。リプトン曰く、ミント系の香り、パンジェンシーと呼ばれる芳醇で渋い味わい、明るい真紅色の水色が特徴。おススメお茶請けはチョコとのことだが、ストレートティーとチョコの組み合わせより、やっぱりミルクティーと組み合わせたい。甘くて濃いミルクティーを飲みたい時の茶葉。

ヌワラエリヤ

 私が一番好きな茶葉にして、紅茶を良く知らない人にこそ飲んで欲しい茶葉なのだが、普通のスーパーだとあまり手に入らない。色は最も明るく、その色に見合った軽口の味わいでごくごく飲める。舌触りも軽やかで渋みも少ない為、断然ストレートで飲むことをおすすめしたい。リプトン曰く、橙黄色の淡い水色、若葉のような青い香りが特徴、心地よい渋みと甘みのある味わい。おススメお茶請けは羊羹だが、私はむしろお茶請けなどはなしで、日常使いで使うのが一番映えるように思う。日常の休憩タイムに気軽に楽しみたい茶葉。

ディンブラ

 アッサムほどの渋みはないが、それでもやや渋みの強めの味わい。何かが斗出している訳でもないが、逆に言うと非常にバランスが良く、ある意味紅茶の全てはここに詰まっているのかもしれない。ストレートでもミルクティーでも好きな方法で楽しめるのが良いところ。リプトン曰く、明るい鮮紅色で、ブリスクと表現されるのど越しのよい渋みと爽快感のある味わいを楽しめる。ストレートとミルク、どっちも楽しみたい時に選ぶ茶葉。

 ちなみにアッサムとダージリンはインドで、セイロン、ヌワラエリヤ、ディンブラはスリランカで生産される。

 他にも世の中には沢山の種類の茶葉がある。ケニヤ、ジャワ、キームン……。更に言えば、茎から近いとか遠いとか一番摘みだとか、二番摘みだとか、究極的に言えばどこそこの茶葉園であるとか。正直に言えば紅茶の種類、分別の方法と言うのは幾らでもあると言って良い。
 ただ、一番重要になのは紅茶を美味しく飲むということであり、茶葉の違いを実感すると言うのは知識の導入、また楽しく飲むということのどちらも満たしていて、とても楽しかった。是非またこのようなイベントをやってほしいものだ。

参考:TEASTING

この記事が気に入ったらフォローしてみてね♪

The following two tabs change content below.

阿久野

境界論を主軸に民俗学、錬金術、魔術、宗教学など。 ねこさんを崇めよ。