値段が話題のすき家「黒毛和牛弁当(1080円)」を普通の牛丼と食べ比べてみる!
並盛の3倍の値段という謎の部分が話題のすき家「黒毛和牛弁当」、1,080円である。牛丼チェーン店で一人が使う金額、いわゆる客単価を大幅にオーバーしている。超強気な値段設定である。
まるで煙草の値上げのような価格変動、これでも購入する層は重度の牛丼中毒である。私は早速購入してきた。
今日はこの値段で購入すべきか悩んでいる人の判断材料にでもなればと思いながら、この黒毛和牛弁当がどんなものか食べていきたい。CMで設楽さんが「これなら納得!」と言っている部分はどこなのか。普通の牛丼とも食べ比べてみたので、ぜひ参考にして欲しい。
早速クーポンを見せて購入する
すき家公式LINEのクーポンが来ていたので、それを使うと100円引きになるので使ってみた。
横目でバックの様子を眺めていたが、どうやら黒毛和牛弁当は具を60秒ぐらい温めていた。あと値段が高いのかトングでしっかりと玉ねぎが下に、肉が上に来るように整えていた。これはもしかしたら私の行ったすき家のクルーが丁寧なだけかも知れないが。それでも商品の見た目は重要である。これで玉ねぎ丼が出てきたら台無しである。
お持ち帰りは専用の紙外箱に入れてくれる。この外箱がなかなかカッコいい。駅弁であったり、デパートのフェアなどで売っている弁当を意識したようなデザイン。牛丼スキーの人にお土産に持っていくと喜ばれそう。
開封、実食
見た目や香りは牛丼というよりも焼肉丼である。思っているよりも濃い匂いがしてくる。牛肉は食べやすいように綺麗に細切りされている。玉ねぎも程よい飴色、こちらも細切りされている。
一口目、マイルドな焼肉丼。牛肉の脂の部分が非常に美味い!
付け合わせは「酢ごぼう」「玉こんにゃく」「玉子焼き」である。
「ごぼう」は酢漬け、かつおぶし風味が効いた濃い目の味付けで高級感が高いと感じる。
「たまこん」は箸でつかめない、ツルツルすぎる。
「玉子焼き」は砂糖を入れた甘いタイプである。
総合してデパート催し会場で売ってそうな弁当の味である。
牛丼と比べてみる
普通の牛丼も買っておいたので食べ比べてみる。
牛丼の購入時間は午前10:00ぐらいなので、ベストな状態では無いという事を述べておく。
記憶が正しければ牛丼は調理し始めてから30分後がベストなので、忙しくなる昼ピークに合わせて作るのは11時ぐらいなのである。つまりこの時間(10時)ぐらいの牛丼はタレを吸い過ぎて脂が抜けきっているパターンである。
食べ比べてみるも、普通の牛丼はこれで美味いのだ。よく考えると安い材料をどれだけ美味しく食べるかを極めている料理であるとも言える。
黒毛和牛弁当も同じ牛丼であるが方向性が違うなと感じた。
ご飯が少し冷えたぐらいが美味いぞ!
この黒毛和牛弁当、食べ比べる事もあり一気に食べずに昼飯用にと半分ほど残しておいた。
今食べてみた所、最初の味とは違った美味しさに気づいてしまった。ご飯が冷えてくる時期、朝作った弁当を昼食べる時のような状態が一番美味いのだ。ご飯は冷やすと最強の食物繊維である「レジスタントスターチ」が増える。レジスタントスターチについてはまた今度紹介したい。
少し冷えると濃い味が抑えられて、脂もいい具合に固まっているのがわかる。噛む度に肉の美味い味が溶け出してくるような感覚だ。ご飯も程よい固さであるが、おにぎりのような謎の安心感もある。
言い過ぎかも知れないが、この状態で食べる事を想定して作られているような完成度の高さである。
1080円の価値はあるか
ベタ誉めしてる感じであるが、私は1080円を出すかと言われれば難しい。
何よりの理由はすき家というブランドイメージはまだまだ高級路線とは程遠いと感じるからである。
とはいえ微妙に高い値段(680円だとか780円)に抑えて中途半端な牛丼を作るよりかは、これだけ振り切って良い材料を使ったという点は素直にスゴイと感じる。味は(冷やすと)美味いので迷っているのならば食べてみよう!
(一部商品名を間違えていたので修正しました)
小林RH
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