かっぱ寿司、まさかの誓約書を書かされる激辛ソース登場

 かっぱ寿司がとんでもない方向へと足を踏み出した。回転寿司チェーン店はどんな客層を取り込むかが重要な時代だ、こう言ってしまうと味気ないが基本の寿司はどこも味は変わらない、というか味の違いに気づくのが難しいぐらいに鮮度や熟成度合いなどは競っている状況だ。そんな中で何か特殊な一芸があるチェーンが勝ち残るのは間違いない

 かっぱ寿司は本格ラーメンや人気パティスリーコラボのスイーツなどに力を入れてきたが、今回ついに「激辛」という方向に手を伸ばしたのだ。激辛といえばくら寿司が先月行ったG20記念メニューのスパイシーカレーが思い出されるが、激辛メニューで回転寿司を選ぶなら?という質問に正解は無い状態であった。激辛は単品メニューという形で提供される。回転寿司では新しい醤油や甘ダレ以外の選択肢、それも有料ソースという形での提供になる点も見逃せないだろう。新しいムーブになる可能性がある。

選べるシビ辛ソース100円3種

 シビ辛ソースは辛さレベルで3段階用意されている。初心者向けの少し辛いナッツ入りソース、激辛というよりはシビ辛系のエビ入り中級ソース、ブートジョロキアを使ったいくら入りの激辛ソースといった感じだ。各ソースに合う寿司やラーメンが紹介されているのでまずはこれに合わせて食べてみるのがいいだろう。

 しかし、レベルが選べるのなら一番上を目指したいのが人間というものだ。3段階のさらに上、「炎魔」と書かれたソースがある事に気づいてしまった。特に迷うことなく炎魔ソースを選ぶ。

唐突にやってくる誓約書

 若干笑いながら店員さんがそれを持ってきた。紙とペンである。炎魔ソース免責同意書である。もはや体感型アトラクションレベルの誓約書である、この署名からすでにメニュー提供が始まっていると言っても過言ではないだろう。ややジョーク気味の内容だが、何かが起きてもかっぱ寿司は責任を負わないというなかなかイカれた誓約書である。回転寿司屋でサインをすることがあっただろうか。そういえばかっぱ寿司の新メニューアンケートでサインした覚えがあった。

 どのような変化があってもかっぱ寿司を愛し続けます。といった項目も見逃せない内容だ。何か変化が起きる可能性がある事を示唆している。急に会計時に「はいこの皿5000円~~!!」みたいな急激な変化があってもこの誓約書を見せられたら厳しいかもしれない。弁護士の先生に間に入ってもらわなければならない可能性まである。

炎魔ソース300円

 辛いソースに300円。下手に目に入るとまじで危ない系の雰囲気を感じるので丁重に扱おう。基本的にこの悪魔的ソースを寿司にかけて食べるというスタイルだ。個別ソースを使って既存の寿司の味付けを変えるというのはなかなかに珍しい体験である。

 この炎魔ソースは100円ソースのレベル3を順当に進化させた具合の激辛で、単純に唐辛子の辛さというよりも中華寄りのスパイス系が効いたインドカレーのようなシャープな辛さである。イクラが入っているのが良い感じのアクセントになっている。これを寿司にかけていく事になる。

すべてが激辛寿司に変化する

 甘エビも激辛エビになる。想像以上に辛いので冷水を取りに行く事になる。寿司という魚介系にカレーを合わせるといきなり別物になる感じがして面白い、エビは激辛シーフードカレーみたいになっていた。激辛ソースは全然減らないので10皿分ぐらいは余裕であると思われる。1人で注文すると地獄を見ることになるので注意しよう。グループでネタ的に1つ注文するぐらいがちょうどいいかもしれない

新メニューを忘れていた

 激辛が楽しすぎて完全に新メニューを食べるのを忘れていた。しまあじや季節ネタ3種盛り、うなぎの食べ比べなど7月度の新メニューを完全に忘れていた。というかもし注文していたとしても激辛しまあじ、激辛うなぎ食べ比べ、激辛3種盛りになっていたので逆に良かったと思う。最後のほうは激辛をどうやって封じるかを試行錯誤する状態で、いなり寿司の中に激辛ソースを隠して食べるという、まるで苦い薬を飲むためのゼリーのような食い方をしていた。激辛飲めたね。

 口直しに新しいかっぱ寿司のコーヒーゼリーを注文する。これはプレミアムプリンに並ぶ美味さ。確かに美味かった記憶だけがあるが、辛さのほうが勝っているのでよく覚えていない。

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小林RH

編集長オカルテック
ネットゲーム、アナログゲーム、ギャンブル、ダイエットなどの記事をメインに オカルトといえばホラーなイメージを覆すため日々執筆中 「オカルトとは誰でも楽しめるエンターテイメント」