くら寿司の極みくらバーガー、本当に極まっているのか

 あの回転寿司界を驚かせたくらバーガーから、さらに進化したとされる極みくらバーガーが発売された。前回のくらバーガーがそこそこ人気だった理由には絶妙な値段設定という点もあったと思われる。極みとなって何が変わったのか、400円越えの値段設定でも注文はアリなのか。そもそも極みとなったバーガーの味はどうなのか、と気になる点が多い。

変更点

 大きく変わった変更点は以下の通り。

  • 250円から390円に大幅値上げ
  • フィッシュとミートからチーズフィッシュとビーフへの変更
  • スライスチーズやチーズソース、ガリチップなどの追加

 気になる点はやはり140円の値上げである。以前のくらバーガーを食べた人には追加内容に140円以上の価値を見出せるか、新しく極みくらバーガーを食べる人には全体として390円の価値を見出せるかという点が重要だ。以前のくらバーガーからの変更点だけで見てみるとフィッシュに関してはガリチップの追加、スライスチーズやチーズソースの追加、玉ねぎフライ2枚乗せがデカいなどの内容だ。もしかしたらフィッシュパテや味付けが変わっているかもしれないが、素人には分からなかった。

 こうしてみるとフィッシュの値上げはチーズに140円といった感想がデカい。味に関してもフィッシュパテ自体とテリヤキソースの味が濃いため以前のくらバーガーと大きく違いが感じられなかった。

ミートからビーフ100%に

 ミートはパテが100%ビーフになってスライスチーズが追加された。いわゆるチーズバーガーになったわけだ。こちらは明確にビーフ100%になったことで味が大きく変化していた。調理法が回転寿司店舗の設備で可能な「油で揚げる」という特殊なスタイルであり、なおかつ最後にバーナーで表面を炙るという手間をかけた事によって思った以上に鉄板で焼いたような雰囲気になっている。

 油で揚げる製法なのでかなり歯ごたえがしっかりしている。玉ねぎフライに黒コショウがしっかりかかっているのでそこもなかなか美味いのだ。フィッシュと比べるとビーフのほうは390円でも納得が行く味であった。しかし、これは以前にビーフが無かった事からこういう評価になっているだけの可能性もある。

なんか増えてたカシスミルク

 バーガーを食べるという事で飲み物もお茶では味気ないだろう。ひっそりとメニューに増えていたカシスミルクを注文する。回転寿司屋でカシスミルクという単語を見たら考える間もなく注文してしまうだろう……ミルクですよ牛乳ですよ分離してますよ!

 寿司には絶対に合わないと思われるこのカシスミルクもサイドメニューだらけのくら寿司では合うメニューが多いと感じる。寿司と牛乳、こんな所で合わさるとは。

極みくらバーガー全体の評価

 そもそも回転寿司屋にバーガーを食いに来ている客が少ないと思う中で、バーガーの値段は400円越えと寿司皿換算4枚分である。普段ハンバーガーを食べる時には寿司皿換算なんて計算はしないのだが、目の前に流れている寿司が4皿も取れると考えるとどうしても躊躇してしまう。その点以前のバーガー250円という価格設定は2.5皿分とイメージ的には2皿という、まぁ食べてみるかという気持ちにさせてくれる。

 実際に食べてみると結構なボリュームで満足度はあるのだが、どうしてもそこに至るまでのハードルが高い。フィッシュに関しては食べた感じはチーズ部分しか変わっていないので大きな値上げされただけと感じてしまうのも少しもったいない。「極み」という単語はくら寿司の中でシリーズ化されている単語なのだが、どうしても本来の意味であるリミットだの極限のようなイメージになりがちだ。この極みくらバーガーが最上級なのだとしたら少し残念である。

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小林RH

編集長オカルテック
ネットゲーム、アナログゲーム、ギャンブル、ダイエットなどの記事をメインに オカルトといえばホラーなイメージを覆すため日々執筆中 「オカルトとは誰でも楽しめるエンターテイメント」