くら寿司とローストビーフ丼とシャリコーラと

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 くら寿司が今度は「極上肉とマンゴーフェア」なるものを始めた。
 フェアーのメニューを見てみれば、そこに並ぶのはローストビーフ丼と神戸牛、生ハムと明らかに寿司屋にしては珍しい単語の数々。最近肉寿司が流行であるが、あれらは良い肉の新鮮さやうま味を利用した生の肉を使った物であって、回転寿司チェーン店で提供するには明らかにハードルが高い。
 くら寿司ではいかにこの問題を解決していくのか。

 

ソースが決め手!

 さて、実はくら寿司は今までも数々の肉メニューを出している。最近お目にかからないイベリコ豚丼を始め、今回新メニューのように出しているローストビーフ寿司だが、かつて期間限定で野菜と果実を使ったオレンジ色のソースで出していた。
 昔のローストビーフ寿司は甘くて芳醇なソースが肉とよくあっていて、かなりお気に入りのメニューだった。再びアレを口に出来るかと思っていたのだが今回はくら寿司一押しの石澤ドレッシングを使ったメニューへとリニューアルしていた。しかし、石澤ドレッシングでも十分大手チェーン店のレベルを超えたメニューであると言えよう。ドレッシングのさっぱりした感じが肉とシャリをうまく融合してくれる。さすがは独自開発商品と言えよう。
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 そして、今回の本丸であるローストビーフ丼はというとたまごしょうゆダレである。たまごしょうゆダレはかつてシャリカレーに使用されていたが、人気がなかったのか、採算が取れなかったのか、いつの間にかメニューから消えていたことを残念に思っていた。
 そして、ローストビーフ丼はたまごしょうゆダレの相性はばっちりである。しょうゆだけだと物足りないところを卵のコクがプラスされて、肉を美味しく味わえる。ただ、私としてはもう少しパンチが欲しい。石澤ドレッシングなど、くら寿司はかなりソースの力を上手く使ってくる寿司屋だ。チェーン店として上手い努力の方向性であろう。恐らくは肉を味わって欲しいのだろうが、ここはもう少し辛めのソースを使っても肉が生きてくるだろう。
 
 ところで今回は極上肉とマンゴーフェアとのことであるが世間はやたらとマンゴーを持ち上げるがアレはよく分からない。正直、マンゴーのしつこい甘みは日本の気候風土や寿司にはあまり合わないと思う。
 

まだまだ続くよ!シャリコーラの人気!

 一時期はあまりの人気で販売が追いつかないとして販売中止になっていたシャリコーラだが、8/29から数量限定で販売が開始された。実は麹で作った甘酒が好きでこのシャリコーラもかなりのお気に入りメニューなので再び味わえるとこの一報にはうきうき気分でくら寿司に向かったのだが、20時ぐらいに向かったところ、売り切れていた。悲しい。
 賛否両論が別れる味かもしれないが、くら寿司の定番メニューとしてこれからも頑張ってくれるだろう。

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阿久野

境界論を主軸に民俗学、錬金術、魔術、宗教学など。 ねこさんを崇めよ。